北朝鮮は自分たちの主張を代弁してくれる日本の著名ジャーナリストを探していました。田原氏の前にも池上彰氏に声をかけ、北朝鮮に招待していました。ところが池上氏は北朝鮮のこれまでの主張をきびしく批判したため、今度は田原氏をターゲットにし、まんまと成功したようです。
北朝鮮問題で改めて問う日本の国益と拉致と核(2007/11/15)(nikkeibp)
・おそらく今年中にアメリカはテロ支援国家から北朝鮮を外すだろう。
・北京からの飛行機は大型で、乗客はEUやアメリカの人だった。
・北朝鮮には「レアメタル」や安い労働力というビジネスチャンスがある。
・国連の食糧支援部の職員は「ずいぶん改善された」と答えた。
・道路は修復され、道の両脇にはずいぶんマンションが建っている。
・13人以外に拉致された日本人は確かに相当いる。
・それを調査する準備があるとソン・イルホ氏が発言した。
その条件として、1)経済制裁の解除、2)過去の問題の解決、
3)朝鮮総連に対する監視の緩和がある
・中国との貿易は50%増、韓国との貿易は68%増であり、
日本の経済制裁は実際に意味がない。
・来年の春にライス国務長官は訪朝するだろう。
・来年のうちに、米朝国交正常化を実現させる可能性が十分にある。
・レアメタルは北朝鮮にしかない。
・日本も、政治は政治、拉致は拉致、しかし、ビジネスはビジネス、
というようにやるべきだ。EUやアメリカはすでにそうしている。
・国交正常化していない20数カ国の方が孤立しているのだ。
・日本はもっと危機感を持つべきだ。
レアメタルが北朝鮮にしかないなんて初耳です。中国・アフリカ・ロシア・北南米が産地のはずです。
見事に北朝鮮の意向に沿った形で、これで国民に影響を及ぼせるかどうかは、田原氏自身の力次第でしょう。
とはいえ、田原氏のおかげでいくつかの重要な情報を得ることができました。もう食糧援助はいらない、13人以外に拉致された日本人は確かに相当いる、ということがはっきりしました。
また、北朝鮮は、経済制裁と朝鮮総連の監視に困っており、加えて過去の問題の解決金がどうしても欲しいということがよくわかりました。
もしかして、田原氏が北朝鮮の宣伝マンになったフリをしただけだったのでしょうか。そうだとしたら、すばらしいジャーナリストということになるかもしれません。
『インタビューを1時間半行って、さらにその後3時間食事をしたり酒を飲んだりして、話をした。ここでソン・イルホさんの言っていることがかなり本音だな、ということを感じた。』
酒を飲んで話をすれば分かりあえるのでしょうか。
一般に日本のジャーナリストの欠点は、ソン・イルホ氏のような偉い人が言うことを鵜呑みにし、そのまま垂れ流すことだと思います。取材とはそういうものなのかもしれませんが、同時に宣伝に利用されてしまう危険性があります。そんなことは常識であるはずなのに、どうもそのあたりをわかって書いているようにはみえません。
問題は北朝鮮を信用できるかということです。拉致を謝罪も補償もせず、13人以外の拉致についても、日本から正式な依頼がないから調査していないと言う国を信用できるでしょうか。
ビジネスの前提として政治があります。まずそれを確立させてからでないと、どれくらいのリスクがあるのかわからず、ビジネスを成り立たせるのは困難です。
田原氏の周りで起こったできごとは、すべて金正日の仕込みだったかもしれませんよ。もしそうだったら大笑いです。
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