2007.02.27

立花氏が紙オムツの安倍首相はステロイドで老化しているからやめろと主張

 日経BPの記事は21日に出たのに話題にならず、J-CASTニュースで取り上げたら2ちゃんねるで祭りになったというのは、誰も日経BPの「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」を読んでいないということでしょうか。
 首相は「紙オムツ常用」状態!? 立花隆の超過激コラム(J-CASTニュース)
 政権の命取りになるか 安倍首相の健康問題(nikkeibp)

 ・安倍内閣の支持率と不支持率が逆転し、安倍首相は心理的に相当こたえている
 ・心理的ストレスは腸を直撃するので、週刊現代などによると、安倍首相は紙オムツ
  を常用せざるをえない状態にまで追いこまれている
 ・先の人間ドックでは相当の異常が起きていた
 ・首相が急に老けこんでしまったように感じられる 首筋に異常なシワがある
 ・安倍一族は短命の家系である。40代50代で死んでいる人が沢山いる
 ・持病の潰瘍性大腸炎の症状をおさえるためにステロイド剤を常時服用している
 ・ステロイド剤の細胞の増殖をおさえる副作用がある だから老化が促進される

 これらは関係者に取材したのでしょうか。大腸炎の専門家に聞いて確認したのでしょうか。ウソが多い週刊現代の記事を根拠にして、自分の願望である「安倍はやめろ、もう死んだらどうだ」を言っているようにしか読めません。

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」は今回でいつのまにか98回になっています。よくこれだけのいい加減で悪口を並べるだけの品性のない記事を書けるなと思いますし、日経BPはよくいつまでも掲載するなと感心します。

 どんな手を使っても安倍内閣をつぶしたいということだと思いますが、このような記事を書いていると、読者・国民の信用低下・関心低下が定着してしまいます。J-CASTニュースのほうが読まれているようですから、それはすでに起こってしまったのかもしれません。

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2006.05.12

立花氏がライブドア事件の闇社会への広がりを否定

 今回の「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」では、堀江氏の保釈を受けて、ライブドア事件の総括をしています。
 堀江被告の保釈・幕引きで闇に消えたライブドア事件(nikkeibp)

 ・堀江という人物は、イメージがバブリーに膨らんだだけで、それほどの大物ではない。
 ・堀江被告が有罪となることはほぼまちがいない。
 ・事実関係はすでにガチガチにおさえられていて、争う余地があるのは堀江被告の認識の問題くらい。
 ・大鹿靖明著『ヒルズ黙示録』によると、彼らは、自分たちの企業がバブリーな虚業であることを誰よりもよく認識していた。
 ・Nikaidou.com編『ライブドアとの闘いの日々』に不思議な株取引の実例が沢山紹介されている。
 ・裏にあるのが、「暴力団のマネーロンダリング」である。
 ・Nikaidou.comの人が検察最高首脳に『これからもご協力よろしくお願いします』と労を労われた。
 ・この事件の背後関係がブラックの世界と密接につながっていた。
 ・関西系の暴力団幹部にも確認した。
 ・家宅捜索の情報漏れと野口氏の死という2つの大失敗があり、検察は陣頭指揮官の更迭で事件に幕を引いた。

 といった長い文章です。立花氏の情報源は、『ヒルズ黙示録』とNikaidou.comのようです。ロッキード事件、リクルート事件同様、政界、経済界、さらには“闇社会”に広がっていくだろうと予想していたはずでしたが、大きく外してしまいました。

 『ヒルズ黙示録』では、熊谷氏が「当社も含めてIT企業の時価総額が、実態以上に高すぎる状態が続いています。~株価が高いうちに資産調達をし、実体のある会社を取り込みたかったんです」と言ったと書いているようですが、本当にこんなことを言うんでしょうかね。

 Nikaidou.comがいろいろ取材をして、暴力団との関係が確実のように印象付けていますが、それなら証拠をもって警察にいくべきでしょう。なぜしないんでしょうか。

 家宅捜索のうわさは12月からあったそうですから、メールの削除は想定内でしょう。野口氏の死があってもそれ以外の関係者は生きています。事件が広がらなかった原因を無理やりこの2つのせいにしています。

 結局、堀江メール事件の民主党・永田氏と同じで、立花氏も検察も、ガセネタに振り回されているような気がします。それとも、小泉内閣をつぶすことができれば、ネタはどんなものでもかまわないのかもしれません。

 当面は取り繕うことができるでしょうが、読者・国民の信用はなくす一方でしょう。

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2006.02.18

立花氏が朝日・読売タッグにおおはしゃぎ

 今回の「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」では、朝日の論壇誌「論座」での、朝日:若宮氏と読売:ナベツネ氏との対談を紹介しています。
 朝日・読売の論説トップが批判 小泉靖国外交の危険な中身(nikkeibp)

 若宮氏、ナベツネ氏は小泉批判で意気投合しており、永田町では大評判だそうです。
 普通の国民からみると、双方とも、靖国にここまでこだわる理由が理解できません。小泉首相がどうしても参拝したいなら好きにさせてあげればいいではと思うのですが、どうしてもやめさせたい人たちがたくさんいるようです。

『読売と朝日がこのような方向の社説で一致しているせいもあって、山崎拓、福田康夫、加藤紘一、鳩山由紀夫、冬柴鉄三など党派を超えたメンバーが「国立追悼施設を考える会」に結集しており、その政治勢力を着々と伸ばしている。』


 ところで今回は小泉包囲網の動向よりも「ある自民党の有力者」の言葉が気になりました。

『~朝日と読売という段トツの二大新聞の論説主幹(一人は主筆)が、くつわをならべて、時の総理大臣批判をしたわけですから~新聞がもっと影響力を持っていた時代だったら、もうそれだけで、総理大臣の首が飛ぶことが必至といっていい情勢になったわけです』

 小泉内閣の支持率はいまだに45パーセント(日経)から55パーセント(TBS)もあります。自民党の有力者が、新聞の影響が無くなったと明言しているのです。
 読売は、朝日とタッグを組まないと世の中に影響を及ぼすことができないところまで追い込まれたと言えます。新聞の地位低下は恐ろしいスピードで進行しているようです。

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2005.12.28

立花氏が日銀の量的緩和解除を強力に支持

 今回の「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」は、量的緩和政策の解除の是非について論じています。
2006年の日本経済を展望する量的緩和巡る政府・日銀の攻防(nikkeibp)

『いま私が一番注目しているのは、日銀と政府との間の、量的緩和政策をめぐる綱引きである。』

ということで、まとめると、
・週刊誌や新聞を読んでいると、15年前にあったようなバブリーな話題が目に付く
・しかしこれはメディアによって拡大された特異的現象である
・最近、日銀が何をやっているか解説した本を読んだ。日銀はマネーの流れを調整し、最適化がはかっており、そのおかげで日本の経済が破綻することなくここまでなんとかやってこられたと知った
といった内容です。

 日銀についての本を読んだだけで、やたらと日銀を賞賛しています。そんなに日銀はすごいのでしょうか。それならどうして90年、98年、03年頃はうまく調整できなかったのでしょうか。

『日銀首脳は、リアルなデータにもとづいて、この危険な状況を誰よりもよく知っているが故に、繰り返し警告を発しているのだろうが、それに反発する政治家連中は何を考えているのだろう。』
『事態がよく理解できないバカ(経済音痴)である可能性も強いが、もしかするとあの連中が心中秘かに考えていることは、日銀の行動をおさえることによって、日本経済を大爆発=大破綻(ハイパーインフレ)に導き、それによって日本経済の最大の難問、すなわち救い難いレベルにまで達した財政破綻を一挙に暴力的に解決してしまおうとしているのではないかとさえ思えてくる。』

 「バカ」はないでしょう。日銀が正しく状況を理解していて、政府がそうでないというのは、官僚が優秀で政治家がバカだというのに似ています。官僚はこれまでずっと正しかったでしょうか。

 量的緩和政策をこのまま続けるとハイパーインフレになるという論理もよくわかりません。株価がさらにあがるとハイパーインフレになるのでしょうか。

 立花氏は、日銀が日本経済をコントロールしていると考えているのかもしれません。それなら今までの評論の中で、日銀についての分析がたくさんあってもいいはずですが、そんな記事があったでしょうか。

 ちょっと本を読んだだけで、日本経済の今があるのは日銀のおかげだとまで信じ込むのはあまりにも単純すぎると思います。立花氏の経済評論は、ますますあてにならないものになりそうです。

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2005.11.19

立花氏、大日本帝国を大いに語る

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」の今回は、キーワードを「大日本帝国」とし、戦前の話が中心になっています。

薄れ行く記憶と歴史認識 大日本帝国滅亡60年の意味(nikkeibp)

 若い人は生まれていない時代ですし、あまりその時代について勉強していないので、何を言われてもそんなもんかなと思ってしまいます。

『海外の日本の植民地、あるいは半植民地状態の地域に一定期間生活して、異民族を支配する特権階級の側に立つ経験がないと、帝国以前(あるいは以後)の時代との差異がわからないということである。私は、子供ながらにではあるが、そういう身分にあることの意味を実感的に知っている。そういう体験がある人とない人とでは、中国や韓国の人々がよく口にする「歴史認識」の問題の受け取り方がまるでちがってくる。外国で絶対的支配者の側に立つことを経験したことがない人々には、おそらく、支配される側に立たされた人々の気持ちがまるでわからないだろうと思う。』

 立花氏は終戦時5歳なのに、まだちゃんと覚えているのでしょうか。このような体験の有無で「歴史認識」に違いがでてくると言いますが、それなら中国や韓国の若い人も実感的に知らないはずです。彼らは徹底した反日教育で実感的に知ることができるようになったのであり、日本人にも同じ教育が必要だと言いたいのでしょうか。

 戦前の歴史を長々と語り、今の状況はそれに似ていると結論づけるいつものパターンです。今の状況の説明には相変わらず説得力がありません。

『~日本はどう生きていったらよいのか。誰も明確な指針を指し示さないまま、』

 これは小泉首相が先日の日米首脳会談で明確に説明しています。聞かないふりをしているのか、あるいは立花氏には理解できないのでしょうか。

『小泉改革のほとんどが中途半端な仕上がりで、総仕上げどころか、総破綻に終わる可能性も大だし、』

 小泉改革の成果については、経済財政諮問会議の構造改革の進捗状況で説明しています。郵政民営化に時間をとられて改革のスピードが遅くなっていること以外は着実にすすんでいるのではないでしょうか。

『外交課題も暗礁に乗り上げたままのものが多く、』

 外交は相手がいる話なので、やっかいな国の場合は難しいでしょう。日本の軍事力が弱いのも原因のひとつでしょう。立花氏は軍備増強を望んでいるのでしょうか。

『財政改革も、増税以外決め手がないという状況に追い込まれており、』

 誰がやっても増税は不可避でしょう。ではどうすればいいと言うのでしょうか。

『見かけ上安定しているかに見える05年体制、意外に突然の破綻に見舞われる可能性大と私は見ている。』

 どういうプロセスで突然の破綻に見舞われるのか、さっぱりわかりません。立花氏の妄想を読まされている感じです。突然に破綻するはずはなく、その前兆があるはずで、それをひとつひとつ論証するのがジャーナリストの仕事のはずです。
 得意な歴史問題に逃げ、現在の問題の議論ができないでいるなら、その文章を読んでもなんの情報も価値もないと思います。

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2005.11.04

立花氏が麻生氏は「ポスト小泉から遠のいた」と予想

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」の今回は、先日の内閣改造の感想を述べた内容になっています。

小泉改造内閣人事で浮き彫りに キング・メーカーの執念と野望(nikkeibp)

『今回の改造人事を見て何より感じたことは、小泉首相は自分を、キングからキング・メーカーの地位に引き上げたなということである。』

 いきなり理解不能です。次期首相は総裁選挙で選出されるはずであり、小泉首相が指名するのではありません。なぜキングメーカーになったといえるのか、説明すべきでしょう。立花氏の中では、小泉首相=独裁者ということになっているからかもしれません。

 次に、次期首相は現首相に忠誠を誓った者だとし、順番に可能性を分析しています。
 1番は安倍氏だそうです。「小泉首相が一番シンパシーを示しているのは、安倍晋三だ」ということで、実力、実績、政策、政治理念ではなく、忠誠度とシンパシーで決まるようです。

 麻生氏は、外相になったがゆえに、ポスト小泉から遠のいたとしています。それは、国内政治との間に距離ができてしまうためだそうです。例として、福田赳夫氏が外務大臣になったために田中角栄氏に追い抜かれてしまったこと、安倍晋太郎氏が外務大臣を四期もつとめたために、竹下登氏に追い抜かれてしまったことを挙げています。

 今回入閣しなかった福田康夫氏については、小泉首相と確執があるために、次期首相にはならないとしています。

 谷垣氏については言及がありません。

 立花氏の政局判断の根拠は、政治家同士の好き嫌いや過去のしがらみの分析がほとんどのような気がします。そういう部分も多少は影響があるでしょうが、まともな政治家なら、政治理念や政策が同じ人たちが好き嫌いを超えて集まるのではないでしょうか。

 麻生氏の可能性も十分あると思います。過去の例が今回もあてはまるとは限りません。

 自民党の派閥が消滅したのですから、その総裁の決定プロセスが様変わりするはずです。党員選挙がどうなるかも不透明です。これらがどう変わりそうなのかを分析する必要があると思います。

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2005.10.17

立花氏が07年の財政破綻を予想

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」の今回は、苦手な財政・経済面で小泉批判をし、珍しく過去を持ち出さない内容になっています。
新・世界一の借金王 小泉デフレ政権の正体(nikkeibp)

 まず、年金改革、医療改革、三位一体改革、財政改革などが何ひとつ実現していないとまっとうな批判をしています。
 さらに、プライマリー・バランス(基礎的財政収支)の目標ですら、2010年という先にされてしまっており、小泉首相は消費税増税という根本問題から一貫して逃げてきたと、厳しく批判しています。財政という最も難しい部分をターゲットとする作戦のようです。

しかし、具体的な数字になると、とたんにあやしくなってきます。

『年金会計の政府支払部分が、すでに40兆円を突破しており、歳入の主要部分である国税収入(45兆5900億円)とはほぼ等しいところまできてしまっているのだ。』

 財務省の「日本の財政を考える」(平成17年3月)によると、税収は44兆円、社会保障費は20兆円です。40兆円という数字はどこから出てきたのでしょうか。ひょっとしたら、国が支払う年金総額ではないでしょうか。そうだとすると国民年金・厚生年金の部分があるので、比較になりません。

『小泉首相が首相をしてきたこの4年間に、小泉首相は財政赤字を540兆円から796兆円にふくれあがらせ、その間に発行した国債が250兆円にも及び、小渕時代の「世界一の借金王」の3倍は軽々と突破しているのである。』

 財務省の「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」によると、平成13年3月末で538兆円、平成17年6月末で796兆円となっており、確かに250兆円増えています。
 でも、何か変です。「日本の財政を考える」をみると、国債費が18兆円、国債発行額が34兆円ですから、残高700兆円の金利を2パーセントとして加えても34-18+700x0.02=30兆円で、4年間でも120兆円しか増えていないはずです。

 もしかしたらこれは、年金・郵貯の預託金制度廃止による影響ではないでしょうか。
 現在、財政投融資改革を行っており、預託金の払い戻しをしているはずです。これについての詳しい解説記事は見つけることができませんでしたが、それらしき情報は財務省サイトにあります。
 財政投融資リポート2004 3.進化する財政投融資

 そして最後は聞いたことがない「07年危機」が来て財政が破綻すると予測しています。

『~小泉首相はもしかしたら、この危機的状況を誰よりもよく認識しているのかもしれない。それを認識しているからこそ、「あと1年で絶対にやめる」をきっぱり断言しつづけているのかもしれない。1年以上つづけたら、大破綻が必至(いわゆる07年危機による破綻の到来)だ~』

 間違った数字で批判するなら説得力がないし、全体の信頼性もなくなってしまいます。小泉内閣は財政出動をほとんどせずに経済を活性化したということで評価されているはずですから、破綻必至と主張するならそれなりの数字の裏づけをきちんと示すべきではないでしょうか。

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2005.10.16

立花氏が自民党の共産党化を危惧

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」の今回の内容は、いままでのレベルを超えて、論点がバラバラなものになっています。
小泉強権政治がもたらす「自由」と「民主」の末路(nikkeibp)

 まず1番目は、前回に引き続き、ポスト小泉についてあれこれ論じています。「文芸春秋」を読み、竹中平蔵氏もありうると分析しています。

 2番目は、小選挙区制ではスケールの小さな政治家しか残らない、重複立候補ではどんな不人気候補でも当選してしまうと、選挙制度の批判をしています。

 3番目は、公認権を握る党の総裁の権力が絶対化していると批判しています。
 しかし、その総裁は党の選挙で選ばれるのだし、別の党に行く方法もあるし、議員は直接国民によって選ばれるのですから、総裁の権力が絶対化するとは言えないはずです。

 そして最後は、「週刊現代」を読んで、日本は専制国家になりつつあると批判しています。タイトルの「小泉強権政治がもたらす「自由」と「民主」の末路」とはこの部分を指しているものと思われます。

『小泉首相が演説を一区切りするたびに、議席の前面にズラリとならんだ小泉チルドレンたちが一斉に手を叩くのだが、それが、かつてのソ連や東欧諸国、現在の北朝鮮など、専制主義国家(共産主義国家)の国会にあたる最高人民会議の光景とあまりにもそっくりなので、気味が悪くなったのである。』

 中国を擁護している立花氏が、現在の北朝鮮を専制主義国家=共産主義国家として批判するのは意外です。
 そしてこの共産主義批判をエスカレートさせています。
・専制国家においては、党中央に対する反逆はいっさい許さない
・反逆者に対しては、政治的自由を奪う
・場合によっては、処刑する
・恐怖心をあおるために、その処刑を公開の場で行う
・以上のことを積み重ねる
 さらに、

『日本においても、それらの専制主義国家の党と友好関係にあった日本共産党においては、党内権力闘争の過程で何度も何度も同じことが繰り返された。党中央に対する反逆を理由として、政治的実力はあるのに、党中央と意見を異にした政治家たちの政治生命が次々に奪われ、やがて、みんな党中央に従順になるとともに、党の活気が失われ、共産党全体が政党として凋落していった。』

と、日本共産党をも批判しています。立花氏は大丈夫なんでしょうか。粛清されないか心配です。

 そして、小泉首相もこれらの国々、組織と同じであり、同様に滅びるだろうと予言しています。

『小泉首相がこの政変でやったことは、自民党に共産党と同じ組織原則を押しつけることだった。党中央に対する反逆者は絶対に許さず、その命(政治生命)を奪うということである。健全な政治は、政治的な自由(政治的言論の自由。政治的行動の自由)が保証された社会でしか育たない。権力者が強権によって政敵を圧殺することが許されている社会は、いずれ、その強権政治の故に滅びる。』

 先日の解散総選挙では、単純に自民党が分裂し、多数派が意見の合わない少数派を追い出しただけでしょう。独裁ではないのですから、追い出された人が集まって新しい党を作り、国民の支持を集めれば政権を取れます。立花氏はそういうプロセスを無視しています。

 今回は珍しく、過去のことを言うのではなく、現在の共産党に似ているとして小泉首相を批判しています。歴史を出せばあまり勉強しなかった普通の人々はなんとなく納得してしまうのでしょうが、それがないと、「自民党の共産党化」と言って納得させるのはちょっと難しいでしょう。

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2005.10.15

立花氏がポスト小泉で現実逃避

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」に、いつのまにかたて続けに3つもエントリがされています。
自民党をぶっ壊す! 小泉首相の後継者選び(nikkeibp)
では、今の小泉内閣、郵政後の課題を考えるのではなく、1年後の政局を予想しています。こうすることできびしい現実から逃避でき、元気が出てきたようです。

『いまや党内で小泉首相と覇を競うことができるだけの政治家は一人もいなくなってしまった。こういう状況下で、小泉首相が本当に予告通り政権を1年後に手放すことになるかといえば、ならないと思う。』

と、まだ小泉首相が1年後に辞任するのが信じられないようです。その理由として、

『大量の株を持っている者で、株価が最高値をつけたときにそれを全部売りとばす人が絶対にいないのと同様』

と、とんでもない例えを挙げています。株なら誰もが最高値で全部売りとばすでしょう。

 次に、次期首相候補として安倍晋三氏を論評しています。また過去の例を挙げ、首相の座を射止める方法をアドバイスしています。

『ここにきて、安倍が取るべき最良の戦略は、小泉首相の任期延長を率先してかつぐことだろう。そうすることで小泉首相のおぼえが一層めでたくなり、それによって重要閣僚のポストを複数回もらうことができる。 実は、佐藤政権の次の総理総裁の座を田中角栄が射止めることができたのは、彼がこれに近い戦略をとったからだ。』

 いまどき、そんなやり方がほんとうに通用するのでしょうか。相手は変人の小泉氏です。堂々と政策や知識や能力についてアピールすべきではないでしょうか。

 立花氏は、1年後の政局を予想することで現実逃避をするだけでなく、1年後には昔の予想など問題にされないさ、と気軽に書いているのかもしれません。ブログに書いておくと記録が残りますから、小泉首相が辞任するのかどうか、後継首相がどのように決められたかがはっきりします。その時が楽しみです。

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2005.10.01

立花氏が独裁者小泉におびえています

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」は、以前のペースを取り戻して新しいエントリが連続するようになりました。

霞が関キャリア官僚が明かした小泉「ポスト郵政」の本気度(nikkeibp)

 まずは朝日新聞の社説「『五月病』でしょうか」に、その通りだと同調しています。
 次に「フライデー」から引用し、小泉首相の健康状態と精神状態が悪いのではと推測しています。

 新聞や週刊誌から情報収集するのではなく、本人や、親族や、自民党の首相に近い人に直接聞けばいいのにと思うのですが、取材拒否されているのでしょうか。

 それからタイトルにある「霞が関キャリア官僚」の話になります。

『郵政以外、あの人は本質的に興味がないんじゃないかな。だから郵政が終わったら、あの人は、本当に総理大臣なんか窮屈なばかりだから、辞めてしまいたいと思っているんじゃないかな』

 とにかく、立花氏はやたら小泉首相の任期にこだわっています。普通に考えれば短くて1年長くて4年だと思うのですが、1年以上やるかどうか気になって仕方がないようです。

 そして、立花氏は、「権力」にもこだわっています。つまり、
・権力というものは、権謀術数を駆使して奪うものである
・権力者は、いったん手にした権力は絶対離さない
・権力者を敵にすることは恐ろしい。だからその動向に細心の注意を払うことが必要である
と考えているようです。それを与えたはずの国民はここにありません。立花氏のようなタイプの人が首相になったら、大変なことになってしまうのでしょう。

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