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2012年1月

2012.01.08

アメリカ人は日本を「落ちた大国」ととらえ「冷笑の的」としているようです

 ニューヨーク・タイムズがアメリカ人向けに書いた意見記事です。
 The Myth of Japan's Failure

(以下、拙抄訳)

『 アメリカ人は日本を、意気消沈し後退した国として見ている。住宅価格はブーム時の最高値には戻らず、株価も同じである。1990年以降は「失われた数十年」であり、日本は「落ちた大国」であり、ビジネスページでは「冷笑の的」となっている。さらに反面教師としてとらえてきた。』

『 しかし日本をそのように見ることは神話である。「失われた数十年」の間も、日本経済はよくやってきた。いくつかの重要な尺度では、アメリカよりもよくなしとげた。』
『 それはケネディやダレスの空港から日本の空港に着いたときに明白である。さらに日本人のほうが身なりがよく、ポルシェ、アウディ、ベンツを含む最新の車を持っている。平均寿命の伸び、インターネットインフラ、通貨高、失業率、500フィート以上の新築ビルの数、海外経常余剰額といった数字でも裏付けられている。』
『 高価でハイテクな製品を真っ先に導入し、ミシュランが評価する最高のレストランの数もパリに勝っている。健康管理、環境も向上している。』
『 ではなぜそのように現実とイメージが異なるのか。』
『 多くの欧米人は、心理的に、日本を軽く扱おうとする。これは東京を拠点とする外交官、学者の間でさえも明白な、物の見方である。』
『 心理は別にして、日本を「落ちた巨人」に仕立てることにより、問題の言い訳にできたり、主張を正当化できるというメリットがある。日本の貿易交渉担当者にかかる圧力を軽くできる。』
『 日本は確固として洗練された産業基盤を確立した。この種の製造は高度に資本集積でノウハウ集積であり、50年60年代にアメリカの経済リーダーシップの本質であったものである。』
『 日本は警告としてではなくモデルとして取り上げられるべきである。日本のインフラの継続的なアップグレードは間違いなく啓示である。』


 普通のアメリカ人は日本には興味はありませんが、高い教育を受けたアメリカ人にとっては、同盟国であり、経済大国でもある日本は知っておかなければならない国のひとつであるはずです。

 ところが、ビジネスパーソン、インテリ、外交官にいたるまで、アメリカ人の日本に対する認識が間違っているのではないかというのです。

 アメリカ人は日本の株価や住宅価格だけを見て、そして人口減少や高齢化の予測、さらにはそれらに対する政府の無策ぶりから、日本経済さらに日本がもうだめだと判断してしまってるようです。

 しかし実際に日本に来てみると、アメリカで感じたイメージと大きなギャップがあることに気付きます。それではじめて自分の認識が間違っていたことに気付くのです。

 この原因のひとつは、日本からアメリカに情報が十分に伝わっていないことです。日本在住のジャーナリストが日本を理解していないか、アメリカでも理解しようとしないことが原因でしょう。おそらく興味がないか、見下しているのでしょう。

 世界で最も重要と言われる同盟関係にある二国間のコミュニケーションでさえ、この程度ということがよくわかります。


 翻訳しているブログもあります。
 日本の失敗という神話(1)(MikSの浅横日記)

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