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2010年8月

2010.08.29

「姓・名」の順での英語表記に反対します3

 こんな記事がありました。
 中国人の英語名について考える(サーチナ)

 外国人とのやりとりがある中国人は、たいてい英語名を持っています。中国人なのになぜDianaなんていうのか、という疑問が中国人の間にあるようです。でもその理由は単純で、実際に外国人と付き合ってみると、大変便利であり、必要だからです。


『 現在某企業で働いているのですが、外国人とやり取りする中国人全てが英語名(クリスチャンネーム)を持っているようです。(少なくとも私の周りでは)私も始めは違和感を覚えたのですが、実際の業務上において中国名を言われてもなかなか覚えられず、英語名があると非常に覚えるのに便利と感じてしまっています。』

『 中国人も日本人同様、姓名の順です。するとたとえば毛沢東とか周恩来の場合、沢東毛、恩来周ということになります。しかし日本人は鹿鳴館以来馴らされているので名前をひっくり返すことに抵抗感が少ないのですが、中国人はそうではありません。ましてや中国人にとって、たとえ略称であろうと、直接名前を呼ばれるのは伝統上、習慣上、論外のことです。※中国人にとって直接名前を呼んでもいいのは、親・兄姉、目上の親戚、恩師、幼なじみの友人くらい。』


 日本人は姓・名をひっくり返し、直接名前を呼んでもらうやり方で英語に対処しました。

 姓・名をひっくり返さず、"I'm Suzuki Ichiro."と言うなら、ファーストネームが姓、ラストネームが名前になり、子供からもフレンドリーに"Hi, Suzuki"と呼ばれることになります。これを防ぐには、ラストネームのIchiroが実はファーストネームであって、Ichiroと呼んでほしいなどと説明が必要になり、会話の最初からわかりにくく不自然な雰囲気になってしまいます。

 あるいは、中国方式を採用し、日本人も英語名を持てば、それはそれでわかりやすくはなります。

 しかし逆に、日本人が多数派に合わせる形で、日本語でも普段からフレンドリーに名前で呼ぶように変えていく、という考え方もあると思います。

 今後、オフィスで「名前+さん」で呼ぶ運動を展開すればいいと思います。それが定着したら、次は「さん」を外していきます。そうすれば、英語を社内公用語にしても何の違和感もないし、根拠のない英語名で呼ぶ必要もありません。

 日本の社会が変わるようにしたほうが、これからのグローバルな時代に柔軟に対応していけると思います。もっと未来を基準にした発想をするべきなのに、伝統とか、習慣とか、自分の好き嫌いで判断し、未来に生きる子供たち、世界で活躍する日本人たちのことを考えないというのは、大変残念なことです。

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2010.08.08

「姓・名」の順での英語表記に反対します2

 ベトナム、シンガポールでも姓・名の順に書かれるとの情報をコメントでいただいたので、確かめてみました。

 シンガポールの閣僚一覧のページによると、LEE Hsien Loong、GOH Chok Tongなど、半分以上は姓名の順です。大文字だけの部分が姓を示していると思われます。

 しかし、George Yong-Boon YEO、Tharman SHANMUGARATNAM、Vivian BALAKRISHNANといった、名が先の人もいます。

 さらに、Raymond LIM Siang Keatという、中国名の前に英語名を付けている人や、K Shanmugamのように、姓が一文字だけの人もいます。

 結局、中国系だから姓名の順にしている、ということだと思います。

 日本は、英語の文脈ではファーストネームを文字通り最初にもってくるようにしました。これでスムーズに自己紹介でき、自分の名前を覚えてもらえます。いままでこれでやってきたのに、いまさら何の国民的合意もなく、一部の審議会の結論だけで変えるというのはやはり無理があると思います。

 問題は文科省が子供たちに姓名の順で教え始めていることです。このままだと、今後はひとつの民族が、姓名派と名姓派の二つに分かれて名乗ることになるのでしょう。シンガポールのように、バラバラになるのだと思います。

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