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2010.07.05

なぜ日本人は英語が苦手なのか3

 まとめてみました。

1.言語の構造が大きく異なる
 英語と日本語がかけ離れている。文字だけでなく文法、構造、発想が異なる。

2.モチベーションがない
 日常生活で使わない。仕事でも使わない。英語ができても給料があがらない。

3.周りにお手本がいない
 親戚や友人が日常的に自然な英語を話すことがない。オフィスで英語の会議がよく開かれて、英語が普通に聞けるといった環境がなく、言い回しなどを少しずつ学ぶことができない。

4.日本企業のグローバル化への消極的対応
 経営レベル、現場レベルともに人材交流がない。外国人社員を中途採用して英語で業務をすすめることがない。英語力がないから外国人が同じオフィスで働きにくい、お手本がいないから英語力が向上しないという手詰まり状態になっている。そもそも経営者がやろうとしていない。

5.文部科学省・大学入試・英語教育者の問題
 一通りの基礎を教えたあとの高校・大学の英語教育が、英会話やビジネス英語よりも小説、論説など難しい文章のリーディング中心になっている。また、それをよしとしている。

6.間違った学習法がいつまでも否定されない
 赤ちゃんが母国語を学ぶような感覚でやればよいとか、基礎をやらずに、「○○○だけでネイティブ並みに」「ペラペラに」なるなどといった、ほとんどの日本人には合わない、間違った方法に惑わされ、限られた学習時間が浪費されている。
 あるいは、「とにかく海外に飛び出せ!」などといった、生活に多大な影響を及ぼす決断を唯一の方法として勧めてしまう。

7.学習効率、費用対効果が重視されていない
 ひたすら毎日努力しなければならないといった、「英語道」のようなものが強調され、英語オタク、専門家になるように強いられている。
 どのくらいやればどの程度できるようになるのかが、はっきりしていない。
 目標を設定し、それに対して投資する労力の見積もりができないため、やる気が継続しない。


 これらのうち、1~3は個人ではどうしようもなく、4は私企業の方針変更に期待するしかありません。

 5は公的機関の問題です。まずは大学入試問題がライティングとリスニングの比率を上げることを期待したいと思います。文部科学省には、大幅な改善はおそらく無理でしょう。

 英会話を教えるためには、少人数クラスにしなければいけないのですが、今の予算ではできないでしょう。英語教師にも教えるスキルがないと思います。限られたリソースで、できる限りの英語教育をと考えた結果が、今のカリキュラムということなのだと思います。

 6、7は個人で何とかできる問題です。まずは自分の育った環境によって、学習法を考える必要があります。典型的な日本人なら、「英語上達完全マップ」などのやり方をベースに、ときには英会話学校に通って学習法のアドバイスを受けたり、学習のペースをつかんだりすればいいでしょう。

 最近、やる気のある若い人がノウハウをブログなどに公開しています。みんながこれをやれば、できる人が少しずつ、着実に増えてくると思います。

 たくさんの人が少しでもできるようになって、もっとたくさんの普通の日本人が世界に飛び出していくようになって欲しいと思います。そうすれば、その経験が日本に伝わり、日本にいる人の英語も良くなるでしょう。

 この好循環が生まれれば、日本人の英語力が飛躍的に向上すると思います。それは意外とすぐに、この10年、20年で起こるような気がします。

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