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2010.01.05

デフレ阻止のために国民全員に1億円ずつ配ったら

 どうなるでしょうか。お金がなくて困っていた人が一気に欲しいものを買うでしょう。消費が活発になり、景気が一気によくなります。

 でもそれだけでしょうか。そうやってタダで手に入れた1億円は価値があるのでしょうか。何十年もかけて1億円貯めた人は、同じ金額がタダで手に入ったことをどう思うでしょうか。

 これをすることでお金の価値が激減します。いままで貯めていた人は怒るでしょう。頭のいい人はいちはやく外貨に交換することでしょう。あるいは不動産を買うかもしれません。みんながいっぺんにこれをやったら大変な混乱となるでしょう。

 1億は極端だというなら、いくらならいいのでしょうか。100万円なら適度なインフレになるのでしょうか。たぶんならないでしょう。3パーセントのインフレにするために、1000万円くらい配ればいいのでしょうか。

 1000万円配ることが決まりそうになるころから、不動産は値上がりし、円安になるでしょう。頭のいいお金持ちは、それをうまく利用するはずです。実際に1000万円が配られる頃、不動産も物価もあがり、政策は成功したことになるでしょう。

 お金のない国民が手にしたのは、価値の下がった1000万円のみです。頭のいいお金持ちは、資産の目減りをなんとか防ぐことができるでしょう。かわいそうなのは、ただお金を貯めていたお金持ちです。いままで一生懸命貯めたお金の価値が激減するのです。減少分は1000万円を超えるかもしれません。こうなったらこの人たちはどう思うのでしょうか。

 さて、これでデフレは終わるでしょうか。お金のない国民はもらった分をすべて使ってしまいました。資産が目減りしたお金持ちは、節約しようとします。頭のいいお金持ちは多少は使うでしょうが、頃あいを見計らって不動産を売りに出すかもしれません。インフレは続かないかもしれません。

 そうしたらまた1000万円を配るのでしょうか。そのうちトータルが1億円になるかもしれません。そうなったらどうなるでしょうか。

 インフレターゲットとか、日銀引き受けとか言っている人は、ちょっと考えてみて欲しいと思います。もうすでに大借金をして、国民に大金を配っているのです。それでもデフレなのです。あとどれくらい配るのでしょうか。それだけ配れば、経済は安定し、物価上昇率も3パーセントでキープできるのでしょうか。ただカネを出せと言っているだけでは、無責任すぎます。

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コメント

 昔10年以上前ですがデフレ阻止に50兆円を国民にばら撒けばいいと書いたことがあります。一人頭にすると40万円のボーナスです。景気が良くならなかったら同じ50兆円のボーナスを第二弾、第三弾としてばらまけばいいとも付け加えました。
 これで適度のインフレに出来るはずです。問題はこれで借金が増えると反対する人がいることです。
 小生は「デフレ阻止に必要なお金は借金ではない」と考えています。
 インフレを止めるためには市場に流通している通貨の一部を焼却して流通しなくすることです。それと反対にデフレを止めるためには通貨の流通量を増やすために適量の通貨を増刷して流通させなければなりません。
 焼却することも増刷することも市場を健全に、国民を幸福にするために必要なことで借金と考える必要はありません。現在の日銀法や財政法はインフレ防止のための様々な規則がありますがデフレ阻止の規則が抜けています。
 インフレ防止のための規則がデフレ脱却を妨げていると言っていいと思います。つまり資本主義はまだ未熟で規則等も不完全です。

投稿: 村島定行 | 2010.12.16 10:56

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