姓名の英語表記をどうすべきか
「山田太郎」の英語表記を"Yamada Taro"とすべきなのか、"Taro Yamada"とすべきなのかという問題があります。子供が英語を習い始めたのですが、友達との情報交換の結果、どうも学校によって教え方が違うらしく、公立中学では"Yamada Taro"、私立中学や英会話教室では"Taro Yamada"で教えており、それぞれ、どちらも間違いではないと教えているようです。
大人ならみな、"Taro Yamada"で教わってきているはずです。どういういきさつで順番がひっくりかえることになったのかを調べると、文部科学省の国語審議会が2000年12月8日に出した答申にたどり着きました。
国際社会に対応する日本語の在り方 三.国際化に伴うその他の日本語の問題 2 姓名のローマ字表記の問題
・姓名を逆転させる慣習は、明治の欧化主義の時代に定着したもの。
・近年、本来の形で表記すべきだとする意見が多く聞かれる。
・名刺等の表記を「姓-名」順にしている人なども見られる。
・「国語に関する世論調査」では「姓-名」という意見がやや多い。
・アジアの数か国と、ハンガリーで「姓-名」の形式が用いられている。
・国語審議会としては、多様性を生かすべきという立場から、
「姓-名」が望ましいと考える。
・従来の慣習に基づく誤解を防ぐためには、姓をすべて大文字とする、
姓と名の間にコンマを打つ、などの方法が考えられる。
・官公庁や報道機関での表記、学校教育における英語等の指導
においても、「姓-名」の形式を希望する。
なんだか、欧米に合わせるのは嫌で、中国に合わせるのが好きと言っているように読めます。中国韓国がやっているからといって、彼らに合わせる必要は全くないと思うのですが。
明治の偉人が苦労して生み出したルールを、理念だけを根拠に、たいした検証もせずに簡単に否定しているようであり、大変残念なことです。
いろいろな国の人がいる中で自己紹介をする場合、I am Yamada Taro.と言えば、普通はTaroがFamily Nameと思うでしょう。口頭だと大文字と小文字の区別はないし、コンマもつけられません。相手にこちらが日本人であることを理解してもらい、さらに日本人はFamily Nameが先にくる、という知識を期待することは非現実的です。
審議会の提言だけなら問題はないのですが、これが中学の英語教育で正しいとされることは深刻な問題です。ほとんどの大人は、「名-姓」が合理的だと思うはずです。中国韓国がやっているからと、理念だけで非合理的なルールを強制するとなると、これまでビジネスで"Taro Yamada"を使ってきた親の世代を中心に、反発が大きくなります。
もともと、ゆとり教育とか、高校の英語の授業は英語でやれとかで、文科省は信用も権威も急低下しています。文科省が提唱しているのなら、かなりの確率で誤りであるといえるでしょう。
外務省のトップページは"Hirofumi NAKASONE"です。今後も安心して"Taro Yamada"を使い続けようと思います。
| 固定リンク



コメント