« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月

2009.05.30

「姓・名」の順での英語表記は文科省の歴史的な愚策である

 英語表記を姓・名の順に変える理由は、「日本語と同じ順序にしたいから」、「順序を逆転したのは、明治のころに欧米に媚びたためで、それがけしからんから」の2つに集約されると思います。

 いま変えても問題ないとする主な根拠としては、「中国や韓国では自国語と同じ順序にしているから」、「英語圏でも、電話帳や名簿では、姓が先に書かれており、姓名の順序でも受入れられるはずであるから」、「中華系が「姓・名」で表記する習慣を欧米人は理解しており、混乱がないから」があります。

 しかし、中国や韓国に合わせるなら、今度はその二国に媚びていることにならないでしょうか。電話帳や名簿だけなら、あまりに用途が限定されていないでしょうか。本当に世界中が中華系のみ「姓・名」の順だと理解しているのでしょうか。それに、見た目で中華系と必ず分かるのでしょうか。

 これだけの理由と検証で、いままで続いてきた習慣を変えようというのは、暴挙としか思えません。

 すでにある程度、Ichiro Suzuki のような「名・姓」の順が定着していると思います。「姓・名」に一理あるとしても、デファクトスタンダードというものがあります。さらに、日本人の中で「姓・名」と「名・姓」が混在することで、大きく混乱してしまいます。

 日本人は、自分の気持ち・信念を大切にする人たちと、それよりも合理性・利便性を重視する人たちの2種類に、大きく分かれていると思います。

 自分の気持ち・信念を大切にする人たちが要職を占めると、これほどまでに愚かな決定をし、混乱を引き起こすことがわかります。

 文科省は間違った決定を下し、それを学生に教えています。この愚策は、ゆとり教育にも匹敵する、取り返しのつかないものです。将来、厳しく批判されることになると思います。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2009.05.25

「タウンマーケット」の紙チラシ配達で新聞が大打撃か

 リクルートがやっている、「タウンマーケット」というサイトがあります。昨年頃から、各地域のチラシを電子化し、ウェブサイト上で見られるようになっていました。

 それが、最近は、紙の形で、週一回無料で宅配してくれ、しかもテレビガイドまでつけてくれるという、すばらしいサービスにバージョンアップしていたようです。

 チラシをウェブ上で見れば環境に優しいのですが、それでは一般の主婦に浸透するのは難しかったのかもしれません。

 紙の新聞は、配達サービス+チラシ+テレビガイド+若干のニュース+広告を提供するものであり、それに対して月3千いくらの値段がついているのだと思います。このうちのチラシ+テレビガイドという、キラーコンテンツが無料で宅配されれば、ますます新聞を取る意味がなくなります。

 タダならともかく、毎月3千いくら払って、限定されたニュースを紙で読む意味がどれだけあるのか、今後ますます問われることになるでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.16

岡田氏を代表に選出できない民主党は終わっている

 政治家は現実主義者であるべきです。限られた予算を効率的に使い、社会をよりよくする法律を作っていくのが仕事です。「愛」を語り、官僚を悪者にし、悪いやつから金をとって貧しい人に配りますよと言っているだけなら、新興宗教の教祖と同じです。
 日本記者クラブ討論会詳報(1) 岡田氏「希望のもてる日本を懸命につくる」
 日本記者クラブ討論会詳報(2) 鳩山氏「愛のあふれた社会築きたい」

岡田氏

『政治ができることは、そうたくさんあるわけでは実はないと思います。政治が全部やれるわけではありません。~しかし、頑張っている人たちが、より幸せになれるように、その後押しをしてあげる。それが私は今政治にもっとも求められていることではないかと、そういう風に考えております。』

鳩山氏

『私の住んでいる室蘭、あるいは日高、大変経済が厳しいところでございます。~一方で、のうのうと暮らしている方々がいる。官僚と政治家の結託の中で豊かな暮らしというものが保証されている人たちも一方でいる。そこに大きな無駄遣いがある。』

 無駄遣いをなくすというのは聞こえがいいですが、いままでその無駄遣いに依存していた人達が困ってしまいます。無駄遣いを減らすなら、彼らに対する「愛」がないことになります。

 道路を減らせば地方から反発されます。地方に対して「愛」があるなら、そんなことはできません。支持母体の公務員も「愛」があるから減らさないのでしょう。

 金持ちや大企業に増税するなら、彼らは海外にシフトするでしょう。逃げられない不動産に増税すれば、地価が下がり、経済全体に影響がでてしまいます。

 そこでどうするかを説明するのが政治家です。鳩山氏では「愛」ゆえに、何もできない、しない、ただ借金をしてカネをばらまくことになる結果が見えています。これで、衆院選の結果がさらに見えなくなってきたと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.05.12

「姓・名」の順での英語表記に反対します

 Googleを「姓名 英語 表記」で検索すると、Q&Aコミュニティサイトがでてきます。質問も回答も、みな「姓・名」を支持しています。両方の意見があってもよさそうなのに、非常に不自然な印象を受けます。Q&Aコミュニティサイトを使った、手の込んだ世論誘導なのかと思ってしまいます。

 「姓・名」の順に反対する意見がよくまとめられたページとして、姓名のローマ字表記 国語審議会の方針についてがあります。

 ・姓名の英語表記は、国語審議会が一方的に決めて押しつける
  ことではない。
 ・日本人が勝手に「姓-名」という順序で自己紹介しても、
  相手に勘違いされるだけである。
 ・自己流を押しつけるのは筋違いであり、粗暴な野蛮人扱いされるだけ。
 ・親切心を当てにするのは、虫が良すぎる。
 ・名前は他の人に使ってもらうためにあり、社会的なものである。
 ・したがって、名前は社会にとって受容可能なものでなくてはならない。

 さらに、現実的な問題についても指摘しています。

 ・各国ごとに「姓-名順」か、「名-姓順」かをすべて覚えるのは不可能。
 ・相手の国籍を判断することが不可能。
 ・二重国籍、無国籍の人はどうするのか?
 ・仮に"My name is Yamada Taro."とすれば、「Yamada」と
  ファーストネームのつもりで呼ばれる可能性が十分にある。
 ・歴史上の人物は「Natsume Soseki」とする方が好ましい。


 英語の教科書では、02年から、この順番が始まっているようです。また、朝日新聞などのメディアも「姓-名」順を支持しているようです。

 しかしビジネスの現場には、全く知らされていないのではないでしょうか。このように教えられた学生が、会社に入って英文名刺を作る時、いままで何を教わってきたのか知ることになります。

 これは近いうちに、多くの人を巻き込んだ論争になるかもしれません。

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2009.05.10

姓名の英語表記をどうすべきか

 「山田太郎」の英語表記を"Yamada Taro"とすべきなのか、"Taro Yamada"とすべきなのかという問題があります。子供が英語を習い始めたのですが、友達との情報交換の結果、どうも学校によって教え方が違うらしく、公立中学では"Yamada Taro"、私立中学や英会話教室では"Taro Yamada"で教えており、それぞれ、どちらも間違いではないと教えているようです。

 大人ならみな、"Taro Yamada"で教わってきているはずです。どういういきさつで順番がひっくりかえることになったのかを調べると、文部科学省の国語審議会が2000年12月8日に出した答申にたどり着きました。

国際社会に対応する日本語の在り方 三.国際化に伴うその他の日本語の問題 2 姓名のローマ字表記の問題

 ・姓名を逆転させる慣習は、明治の欧化主義の時代に定着したもの。
 ・近年、本来の形で表記すべきだとする意見が多く聞かれる。
 ・名刺等の表記を「姓-名」順にしている人なども見られる。
 ・「国語に関する世論調査」では「姓-名」という意見がやや多い。
 ・アジアの数か国と、ハンガリーで「姓-名」の形式が用いられている。
 ・国語審議会としては、多様性を生かすべきという立場から、
  「姓-名」が望ましいと考える。
 ・従来の慣習に基づく誤解を防ぐためには、姓をすべて大文字とする、
  姓と名の間にコンマを打つ、などの方法が考えられる。
 ・官公庁や報道機関での表記、学校教育における英語等の指導
  においても、「姓-名」の形式を希望する。

 なんだか、欧米に合わせるのは嫌で、中国に合わせるのが好きと言っているように読めます。中国韓国がやっているからといって、彼らに合わせる必要は全くないと思うのですが。

 明治の偉人が苦労して生み出したルールを、理念だけを根拠に、たいした検証もせずに簡単に否定しているようであり、大変残念なことです。

 いろいろな国の人がいる中で自己紹介をする場合、I am Yamada Taro.と言えば、普通はTaroがFamily Nameと思うでしょう。口頭だと大文字と小文字の区別はないし、コンマもつけられません。相手にこちらが日本人であることを理解してもらい、さらに日本人はFamily Nameが先にくる、という知識を期待することは非現実的です。

 審議会の提言だけなら問題はないのですが、これが中学の英語教育で正しいとされることは深刻な問題です。ほとんどの大人は、「名-姓」が合理的だと思うはずです。中国韓国がやっているからと、理念だけで非合理的なルールを強制するとなると、これまでビジネスで"Taro Yamada"を使ってきた親の世代を中心に、反発が大きくなります。

 もともと、ゆとり教育とか、高校の英語の授業は英語でやれとかで、文科省は信用も権威も急低下しています。文科省が提唱しているのなら、かなりの確率で誤りであるといえるでしょう。

 外務省のトップページは"Hirofumi NAKASONE"です。今後も安心して"Taro Yamada"を使い続けようと思います。

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2009.05.09

権力を持ついじめ機関であるテレビに法規制を

 田原総一朗氏が、草なぎ事件がなぜあれほどの大騒ぎになったのかを、分かりやすく解説しています。
 SMAP草なぎ事件大騒ぎ報道とテレビのタブー(nikkeibp)

 ・今回の事件でテレビが大騒ぎをしたのは、タブーが崩れたから。
 ・スポンサー、天皇制、被差別部落、暴力団、右翼、創価学会
  については、スキなく脇を固めておけば批判できるのでタブー
  ではない。
 ・唯一のタブーは、今、売れっ子で視聴率を稼いでいるタレントと、
  その所属事務所の批判である。
 ・ところが、警察が介入した瞬間にタブーが消え、この時とばかりに
  大騒ぎする。
 ・この行動パターンはいじめと同じ。
 ・記者会見のあと、テレビは一斉に“草なぎ”擁護になった。
 ・これは、ジャニーズ事務所に対する点数稼ぎである。
 ・この大騒ぎから一転擁護というのは、テレビ局の一番もろい所がさらけ
  出されている。


 テレビ局には「日本民間放送連盟 報道指針」という立派な建前があるのですが、実際にやっていることは違います。強い者にはこびへつらい、弱い者は叩く、ごく普通の会社です。

 立派でもなく、社会に対して責任を果たすわけでもなく、正義のためには自らを犠牲にする気概もない、いじめっ子の性悪な会社に、強大な権力を持たせるのは問題です。権力の大きさにふさわしい法規制と監視体制が必要でしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.05.06

堀江貴文氏がニコニコ動画に生出演し、徹底抗戦の理由を解説

 フジテレビの買収を画策したことなどから、堀江氏は悪人ということになり、検察が正義のために捕まえ、いろいろな株取引のおかしいところを粉飾決算だとし、仕組みが複雑だから悪質で、執行猶予なしの有罪になってしまった、という解説です。
 緊急対談!堀江貴文×ひろゆき 第2弾!(ニコニコ動画)

 ・堀江氏の主な容疑は粉飾決算。偽計と風説の流布の容疑は小さい。
 ・粉飾額は53億円。この理由は、その年の利益が50億だったため、
  「赤字決算を黒字決算にした」と検察が言いたかったから。
 ・自社株を使って会社の買収などをやっているうちに、株が上がって
  利益がでてしまった。
 ・この53億を利益として計上していたのが問題。増資をしたのと
  同じで、資産に計上すべきであり、これが粉飾とされた。
 ・監査法人はこれを問題だとし、議論にはなったが、結局、何とかなる
  と判断した。監査法人の担当者も有罪になった。
 ・検察はこの顛末はすべて偽装であり、悪質であるとした。
 ・みんな捕まったので、囚人のジレンマで堀江氏が全て悪いことになった。
 ・関係者である野口氏、HIS証券での家宅捜査による証拠が一切でてこない。
  これは、検察にとって不利な証拠があったからではないか。
 ・検察にとっての正義は、真実を明らかにすることではなく、堀江氏を有罪
  にすることであり、宗教のようなもの。
 ・マスコミは世論を操作できる。だから怖い。

 やはり、いま振り返ってみても、東京地検特捜部が100人体制で家宅捜索し、大騒ぎするような重大問題だったとは思えません。東証が調査して処分するだけでよかったと思います。

 政治家も、経済人も、闇社会も何も出てこず、いったい何のためにあれほどの労力を使ったのか、さっぱりわかりません。

 マスコミ報道などで「堀江は悪い奴」というイメージがついてしまい、検察までもそう思い込むようになり、何が何でも有罪にするという恐ろしい風潮は、昔から変わらず、今後も続きそうです。

 果たして最高裁でどのような判断が下されるのでしょうか。非常に楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.05

BPO=放送倫理・番組向上機構の恥ずかしい議事内容

 ブログを捏造したとか、制作スタッフにインタビューをしたとか、番組の主旨に沿うよう、通常では行わない作業を業者に依頼したとか、最近問題になっていることについて、倫理面、番組品質について、第三者の立場で評価し、改善要求するのがBPOの仕事だと思っていました。

 ところが、はてなからのリンクでBPOのサイトを見てみると、一般の常識からはかけ離れた、とんでもない議論が展開されているのにびっくりしてしまいました。
 第22回 放送倫理検証委員会


ブログを捏造して放送したクイズバラエティー番組について

『何で大騒ぎするのか。被害は何なのか、何もないではないか。どこかで歯車が狂ってきている。』
『あちこちから捏造と言われると制作者が萎縮し、あれもこれもやめようとなって良い番組が消えてしまう。制作者が萎縮する傾向になるほうが恐い。』

委員会の結論は、

『~それによって誰かが被害を被ったわけではない。必要以上に捏造と騒ぐと制作者が萎縮するという意見もあり、~改めて検討することにした。』


制作スタッフにやらせのインタビューをしたバラエティー番組について

『当該局の対応は過剰反応ではないか。調査委員会を立ち上げてどのようなことが報告されるのだろうか。』
『欧米ではやらせにならなくても日本はちょっと神経質なぐらい厳格にやらせにしてしまう。そこまで目くじら立てて取り上げる気はない。』
『やらせとか捏造という倫理を問うキーワードが便利なものとして流通していて、テレビたたきの便利な道具に使われている。』

委員会の結論は、

『あまりにも稚拙であり、悪意すら感じられない。当該局は過剰とも思われる対応をしているが、番組制作の基礎を踏まえて、横着せずに制作してほしいというのが委員会の希望である。』


 一部のテレビ局寄りの委員が、自分の仕事だと思って頑張っているようですが、いくらなんでもこれは常識からかけ離れています。

 こんな発言を公にせざるを得ないということは、公表することで外部からの批判を待っている状況だと思います。組織として機能しておらず、大変恥ずかしいことです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.04

NHKスペシャル 天皇と憲法

 全編にわたり、おどろおどろしいBGMを流し、視聴者に対し、戦前がいかに悪い時代だったのかを印象づけています。憲法記念日に合わせた企画です。

 太平洋戦争の過去を叩けば叩くほど、現憲法の擁護につながります。まわりくどいですが、NHKはこれを目的として番組を企画しているのだと思います。

 天皇を絶対視したことが軍部の暴走につながったというのは、その通りかもしれません。しかし今でも憲法を絶対視しています。日本人は進歩していません。

 軍国主義思想を国民に喧伝したのは新聞なのに、新聞の大罪について一切言及がなかったことも残念です。

 今日の内容では、前回のように議論になることはないでしょう。
 なぜ立花隆氏を登場させているのかは、よくわかりませんでした。不思議です。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009.05.03

日本国憲法は日本の恥です

 憲法は制定以来、国民の信認を受けていません。現実に合わせ、繰り返し解釈を変え、国民は長い間それを受け入れてきました。

 禁止されている戦力をなぜ保有しているのか、という単純な問いに答えられる人はいません。苦しい解釈でごまかすだけです。

 自衛隊は戦力であるのに、ほとんどの国民はその存在を認めています。ソマリアの海賊対策は海外派兵であるのに、大きな反対はありません。

 本来なら、現実に合わなくなった憲法を変え、法律を変え、現実に対応すべきでした。少なくとも、後追いで1、2年のうちに憲法と法律を変えておくべきでした。

 やるべきことをやらなかったのは、立法府である国会の責任ですが、そういう議員を選んだ国民にも責任があります。憲法改正がまるで悪いことであるかのように騒いだマスコミ、識者、学者にも責任があります。

 憲法を絶対変えてはいけないという考え方は、「コーランにかえれ」というイスラム原理主義と同じです。時代はどんどん変化しているのに、大昔に決めたことにいつまでもとらわれ、柔軟性がないのでは、イスラムの国々のように政治も経済も停滞してしまいます。

 時代は変わり、中国の脅威が増し、アメリカに余裕がなくなってきました。日本は海外協力よりも、まず自立すべきです。自国の領土を守り、いざというときに周辺の民主主義国家も助けられるようになれば、間接的にアメリカやその他の同盟国の負担を減らし、感謝されることになります。

 衆院選を前にして議論する予定はないようですが、選挙が終わったら、与野党は協力して、すみやかに改正の議論を開始することを期待します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »