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2009.01.13

多くの国民の支持を得られなかった派遣村は政治的に失敗した

 政府は派遣村を排除するのではなく、全面的に妥協する道を選び、全員が生活保護をゲットし、一件落着となりました。
 これで、国からカネを受け取るために騒いだだけなのか、という印象を国民に与えたことになり、国民の静かな怒りが、派遣村に向けられることになったと思います。

 病気で生活保護を受けるならともかく、蓄えがないから、正社員の職を得られないから、生活保護を受けるというのでは、多くの国民は納得しません。誰に聞いてみても、正当な理由なく働かない者に対しては、驚くほど冷たく、批判的です。

 派遣村村長の湯浅氏の著書「反貧困「すべり台社会」からの脱出」の書評によると、こういう人達は、「溜め」がないのだそうです。金銭的な「溜め」、人間関係の「溜め」,自分への自信などの精神的な「溜め」などです。教育、雇用、公的福祉という「溜め」もそうです。

 そういう人達を自立に導く政策が必要であることについて、誰も異論はありません。単純に生活保護を与えるだけでなく、別のプログラムが必要であるとの意見もあります。

 湯浅氏の活動は、そういう政策を提言することよりも、こういう人達を増やそうとしているように見えます。ここがあやしいところです。単純に困っている人を支援するのではなく、困っている人達を利用して、社会のあり方を変えようとするのが目的であるのが、透けてみえています。

 生活保護や自立支援のために使う税金を、必要最小限に抑えたいというのが、大多数の国民の意見だと思います。それを認めず、ひたすら「溜め」のない人たちへの同情を訴えるやり方はうまくいきません。多くの国民の支持を得られなかったという点で、今回のプロジェクトは失敗した、と言えるのではないでしょうか。

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» 釜ヶ崎よりブルジョワ [非日乗的日乗inowe椅子人blog]
派遣村のことを書くのは些か地雷を踏みそうなので止めておこうと思ったがひとつふたつかいつまんで申しあげる。 年越し派遣村とは? 仕事や住む場所を失った派遣労働者らに年末年始の寝場所と食事を用意するため、労働組合や市民団体でつくる実行委員会が大みそかに、東京・..... [続きを読む]

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