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2009.01.05

「年越し派遣村」は困っている人を集めて政府を批判するのが目的?

 一見美談のようですが、野党議員が訪問したり、マスコミが盛んに報道するにつれて、「年越し派遣村」は政治運動になってきていると思います。

 集まった人達に対しては、貯金はないのかとか、親戚はないのかとか、その何パーセントが元派遣社員なのかといった疑問もありますが、この年末に寒いところで何日も過ごすということは、何らかの事情で本当に困っていることは間違いなさそうです。

 困っている人達に、救いの手を差し伸べることは、政治的背景がありそうだとしても、称賛されるべきです。ただ、自分たちで勝手に集めたにもかかわらず、集まりすぎたから行政が対応しろというのは、あまりにも無責任で勝手すぎます。少なくとも行政に謝罪してお願いする礼儀が必要です。それが普通の国民の感覚です。

 厚労省が講堂を一時的に開放したのも、目の前で困っている人に対して、前例がなくても助けてあげようという、正しい決断だと思います。

 しかし、これからどうするのでしょうか。もう新年になり、彼らは年を越すことができました。本来ならこれで解散すべきですが、これだけ注目されると、実行委員会も解散しにくいでしょう。それとも想定済み、あるいは狙い通りでしょうか。

 実行委員会は、厚労省に、5日朝以降の寝場所の確保を要請していますが、好意でやってもらった相手にさらに要求するというのは、これもまた、多くの国民から支持を得られることではありません。

 集団で生活保護を申請しているようですが、ここに来る前にやっておくべきだったのではないでしょうか。それで問題が解決するなら、いったい今回の騒ぎはなんだったのかということになります。

 困っている人を集め、その周りで、それを政治利用しようとする人達と、それに対抗する行政・与党側がせめぎあっている構図は、困っている人を助けようとする純粋な行動ではないようにも見え、何だかイヤらしい感じがします。

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コメント

同感です
困っている人を前に非難する声を上げるのは忍びないことではありますが、
どうして、
どこが、
どの程度、
困っているか・・・
よく見極めないと、なんやかんや国民すべてが、救済対象になってしまいそうで怖いです。
人生設計のミスは、自己責任を問えるし、
「派遣切り」の手法ミスを問うべき相手は、企業側です。
そうした問題提起はされないまま、同情だけが先走っています。
私は、大学卒業後31歳まで派遣に登録して7つの企業で働きました。
社会勉強のつもりで。
しかし、その不安定感を嫌って、結婚を機にある零細企業に正規社員として就職しました。
当然年収も減り、単純にはメリットが目減りしたわけです。
考えてみると、派遣の魅力は、入社試験も受けずに、まあまあ期待できる企業を選択できること。
就業期間に保証はないものの、正社員では安易に手にできない収入が確保できる。
休日も確保しやすい。
など、わりと働く者の権利に優遇された派遣制度には魅力さえ感じていた自分です。
そのまま今日まできていたら、私も村人の一人だったでしょう。
ホントによく整理して派遣村の問題は議論してもらいたいな。
黙っている人が多いはずの、こつこつ細々とまじめにやっている者からすると、ばからしくなるよ。

投稿: 小太郎 | 2009.01.05 13:40

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