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2007.11.02

朝日新聞が誤報 東京電力の9月中間決算は黒字でした

 08年3月期の連結決算が赤字の見通しというのは、まあ当たりましたが、9月中間決算が赤字というのは、やっぱり外れでした。31日の発表を受けて記事を書くのではなく、2週間前の18日に、あいまいな情報を元に間違った記事を書く、というのは理解に苦しみます。こういうことをやっていいというのが朝日の方針であるというなら、ますます朝日というのはおかしな新聞だなと思ってしまいます。

 東京電力、28年ぶりに赤字 中越沖地震響く(asahi.com)
 東電は急反落、28年ぶりに赤字転落し期末配当減配(東洋経済ニュース)
 再送:東電が28年ぶり最終赤字へ、柏崎刈羽原発停止の影響膨らむく(ロイター)

 記事にあるデータをまとめると、
 ・年度当初の経常利益の予想は、4000億円であった
 ・油価高騰分と、代わりの火力発電の、燃料費負担が4400億円増える
 ・その結果、経常利益が800億円に減る
 ・原発の点検や補修、復旧、地質調査、休止中の火力発電所の立ち上げなど
  により、1635億円の特別損失がある

で、赤字になるというわけです。

 役員報酬の減額で経営陣が、減配で株主が、徹底した費用削減で会社全体が責任を取れば、最後にくるのは料金値上げです。

 負担増分のうち、純粋に原油の値上がり分については、料金への反映が認められるでしょう。

 そもそも赤字の原因は東電の過失ではなく、地震という天災が原因なのですから、今後、被害を補償するための値上げ分が認められるかもしれません。

 さらに、意外に早く復旧し、一部稼動できるかもしれません。そうなれば、さらに燃料費負担が少なくなります。

 こう考えていくと、期末決算が黒字に変わる可能性はゼロではありません。

『燃料費などのコストを電気料金に反映することが認められている電力会社の赤字転落は極めて異例だ。』

なんて、ワンパターンの文章を並べるのではなく、きちんと数字を読んで、いくつかの可能性を挙げるというのが、役に立つ記事であり、そういう記事を書くのがジャーナリストではないでしょうか。

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