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2007.08.14

新潟県中越沖地震で証明された原子力発電所の高い安全性 それを伝えないマスコミ

 大前研一氏が柏崎原発の地震被害について解説しています。原子力工学で博士号を持っているだけあって、分析に説得力があります。
 柏崎原発、褒めるべき点・反省すべき点(nikkeibp)

 ・原子力発電所の下に活断層があったため、想定の何倍ものゆれがあった。
 ・原発で一番恐ろしいのは、炉心の臨界状態が止まらないことである。
 ・今回は制御棒だけで原子炉が止まった。
 ・ほう酸水注入も不要で、炉心溶融もおこらなかった。
 ・しかし、原子炉の外では3つの課題が残った
 1)プラントとしての耐震設計が抜け落ちていた
 2)個々の機器の吟味が足りなかった
 3)情報発信が国内選挙対策向け・地元向け中心で、世界に対する配慮が欠けていた

『わたしが見るに、あたかも原子力発電所で臨界事故が起こったかのような、危険なとらえ方をされているように感じる。』
『今回の事故があたかも大惨事寸前のものであったかのような報道は、本質を伝えず誤解を招くだけだ。』
『今回の事故は専門家の立場から見ると地震に対する基本動作としては「見事、想定通り」と褒めていいほどの部類に入る。』
『事故は起こってしまった。賢者はそれから次の事故を防ぐ方法を考える。愚者は怒ったり、泣いたり、感情的になって、現実を見ようとも、教訓を学ぼうともしない。』

 つまり、今回の地震で原発の高い安全性が証明されたことになります。IAEAもおそらく同じ考えを持っているために、「すしを食べた」といったのでしょう。
 「すしを食べた」と安全強調 IAEA調査団(asahi.com)

『ジャメ部長は「技術的な内容はまだ明らかにできないが、原発の職員は専門性が高く、災害にうまく対応していた。我々は心配はまったくしていない」と述べた。』


 しかし一部のマスコミはこの結果が気に入らないようで、何とか原発を危険なものにしようと記事を作っています。

 東京新聞はIAEAが安全だと結論を出したにもかかわらず、それには触れず、炉心の被害状況がまだ見えないと記事を書いています。クレーンが壊れてあけられないためです。
 直下の衝撃-中越沖地震1ヶ月<1>原発の心臓被害不明 見えない出口(東京新聞)

 想定以上の揺れであったなら、ある程度壊れているのは当たり前です。それを

『いつまでたっても出口が見えない。言葉を選んだ慎重な話しぶりが、時がたつほどに深刻さを増す事態への戸惑いを示していた。』

 などという、文学的な結びで記事をあいまいに終わらせています。

 毎日新聞もお粗末で、世論調査をして、「国民は不安を感じている」という記事を書くやり方です。
 原発:耐震性に「不安」が9割 特に女性で 毎日世論調査(Mainichi INTERACTIVE)

 地震で原発が壊れ、停止したら不安に決まっています。そんなわかりきったことを世論調査して何の意味があるのでしょうか。報道の使命は、実際に何が問題で何が問題なかったかを取材で明らかにすることではないのでしょうか。

 今のところ、原発は安全だという記事は「すしを食べた」の記事しかありません。大前氏の解説が正しいのかどうか、自信を持って記事を書けないほど日本のマスコミは愚者ということなのかもしれません。

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