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2007.04.23

田原総一朗氏の当たらない予想と的外れな分析

 日経BPのサイトに『田原総一朗の政財界「ここだけの話」』というコラムがあります。眞鍋かをりではありません。3月から始まり、もう8回になります。

 「第2回 浅野氏の出馬表明で見えてきた都知事選「もうひとつの争点」(2007/03/08)」では、浅野氏を全力で応援し、接戦を予想していました。

 ・浅野さんといえば、改革派知事として有名である
 ・地方の改革派知事は、公共事業を持ってこれないために、2期、3期で辞めている
 ・しかし東京は公共事業に頼る必要がないので浅野さんに向いている
 ・1期目の石原さんは、カジノや横田飛行場などおもしろかった
 ・2期目の石原さんは週に3日しか登庁せず、面白くなくなった
 ・無党派層は、誰が正しいかより、誰がおもしろいかで投票する
 ・浅野さんは新鮮で、東京を変えようとするだろう
 ・国民は変化を求めている。都知事選は、きっとおもしろい勝負になる

 結果は大外れで、石原氏圧勝、浅野氏惨敗でした。Wikipediaによると、田原総一朗氏は「日本国民を信用し過ぎている側面が見受けられ」るそうです。そういうジャーナリストですら、国民の投票行動をバカにしていることがよくわかります。

 「第7回 盛り下がった都知事選に石原慎太郎が大勝した意味(2007/04/12)」では、「戦時」と「平時」という考え方を導入して、都知事選の結果を分析しています。

 ・統一地方選が盛り上がらなかった理由は、争点がなかったからである
 ・浅野さんが問題なのではなく、時代が「戦時」から「平時」に変わったからである
 ・平時では「強いリーダー」は危険なので求められない
 ・石原さんは、それを察知して、徹底的に低姿勢で勝負し、当選した
 ・県知事選は現職全員が当選したが、県議選は、民主党は170人増加させている
 ・地味だが国民の意識が構造的に大きく変わってきている
 ・国民の意識を「平時」から「戦時」に転じさせることが出来るかどうかが、
  参院選勝敗のカギを握る

 今回、都知事選の投票率は45%から54%に9%大幅上昇しました。盛り上がったというべきです。
 独自に「戦時」「平時」という概念を導入し、分かりやすく説明しようとしていますが、どちらでも石原氏が強いのなら、何の意味があるのでしょうか。「戦時」に転じさせることができると、なぜ民主党が有利になるのかもさっぱりわかりません。

 結局、田原総一朗氏は、有権者の気持ちが全くわかっていないのだと思います。石原氏を破るには、石原氏より都民のために仕事をしてくれそうであるという期待感を持たせなければならないのに、浅野氏はただ、石原氏をやめさせたい団体にのせられて立候補しただけに見えました。

 都民は、都民のために仕事をしてくれそうなのは誰かを基準に投票しています。その結果、石原氏が圧倒的に支持されたのです。

 参院選では、民主党県議が170人増えたことをネタに、「民主党大躍進、政権交代もありうる」などと言い出すのでしょうが、今回と同じく予想は外れ、「国民の気持ちが平時だった」などと、分析にならない分析をすることになるのでしょう。

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コメント

 田原は テレビという媒体でその視聴者の興味を引き付け面白がらせるという「一芸」を身に付けた人物のようです。
 視聴率を取れるバラエティー番組には欠かせない芸人の一人だといって良いでしょう。
 ただ 取り扱い商品がお笑いやグルメ・旅・健康情報などではない 政治・社会問題であるというだけのことです。
 あくまでバラエティー番組のプロであって、他の何者でもないことは ゆうくんご指摘の彼の「分析もどき」にはっきりと示されているようです。
 私には 政治を「食い物」にしている人間としか映りません。

投稿: 案山子 | 2007.04.24 07:30

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