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2006.10.16

あのノリミツ・オオニシ氏が英エコノミスト誌に進出か

 「アジアの冷戦」が煮えたぎっている原因が日本であるかのような分析を、英エコノミスト誌がしています。
 「アジアの冷戦」が煮えたぎっている(nikkeibp)

 エコノミスト誌もおかしな記事を書くものだと読んでいたら、どこかで見たような文章が目につきました。

『こうした漫画の中で、日本人は大抵、ブロンドの髪と白人のような特徴で描かれている――これは日本がアジアとではなく、欧米と一体でありたいという長年の願望を反映した癖のようなものだ。一方、韓国人と中国人は浅黒く、粗野で、切れ長の目として描かれている。』

 ひょっとしたらこの著者は最近有名になっている、ニューヨークタイムズ紙のノリミツ・オオニシ氏ではないでしょうか。英エコノミスト誌にも進出しているとは知りませんでした。


 この記事にはいくつかの間違いがあります。「冷え込み」と題している、貿易の伸びのグラフは、明らかに右肩上がりになっています。また、「日本が最初に中国との戦争に突入した1894年から」なんて書いています。お隣の国なのですから千年以上前からやってます。


 民主的に選ばれたヒトラーを自由に論じることができないヨーロッパは、言論の自由がない地域だと思います。この記事を書いている人がヨーロッパ人なのかわかりませんが、日本において、過去の戦争を肯定する本が普通の書店に置かれ、堂々と売られているのが理解できないようです。

 それだけでなく、「迷惑な隣人」たちを批判する本が売られていることも気に入らないようです。ヨーロッパでは出版の自由がないのでしょうか。それとも、この著者自身が当の「隣人」なのでしょうか。

 日本に対しては「愛国的大衆主義のムード」と批判し、中国に対しては「中国では大衆の意見が重要なのだ」と民主的であるかのように言うのも理解できません。

 中国は資本主義社会の仲間であって、正しく成長しているのに、日本がそれに対してやっかみ、警戒して軍備強化を図り、軍事的に攻撃をしかけようとしている、そんな印象を与えるような書き方をしています。

 考えてみれば、ヨーロッパの人が日本の情報を得る場合、ジャパンタイムズとか朝日毎日読売日経といったメジャーな新聞の英語版を参考にしているはずです。ネタ元が間違っていれば、見識のある記事など書けるはずがありません。

 もしこの記事がノリミツ・オオニシ氏によるものでないとすると、どこかで読んだ記事をつなぎ合わせて、東アジア情勢を概説してみましたという程度のものだと思います。英エコノミスト誌は、大局が見えていそうで、実は底の浅いものであるということがよく分かる記事だと思います。

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コメント

 英エコノミスト誌の編集長がビル・エモット氏だった、今年2月まではこんなお馬鹿な記事が載ることはなかった?ように記憶しています。
 とは言え組織のために後継者を育てようなどとは露ほども考えないところが いかにもヨーロッパ人らしい。
 ヨーロッパの知的、経済的沈滞が彼らの精神の屈折に起因していることは ゆうくんご指摘の通りだと思います。ドイツがヒトラーを語れず、フランスが二度にわたる国家滅亡の危機を救ってくれた米国を決して許せず、イギリスが自らの帝国主義を忘れる傾向を見せる。真実から目を背けてしまえば、精神の活力は奪われる。
 西欧諸国のインテリ達が日本という別文明の大国に対して強烈な劣等感に苛まれその嫉妬心に歯止めをかけにくくなっている事が心配です。
 西欧の知識人にとって 中国がいかに大国だとて、その暮らし振りを含めた内実から 優越感は持っても嫉妬の対象にはなりえないのですから、日本否定 中国贔屓の言説こそ彼らの精神安定剤なのだと思います。
 
 

投稿: 案山子 | 2006.10.19 22:38

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