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2006.09.11

日本でもテレビ離れが始まるか

 米国シアトルを拠点に、欧米の広告やメディアのコンサルティング事業を手がけている織田浩一氏の、興味深いインタビュー記事を読みました。
 マーケティングはネットへシフト 米国同様にテレビ離れが始まる(nikkeibp)

 織田氏によると、米国で広告宣伝費をテレビ中心からインターネットへシフトする動きがでており、日本でもいよいよこの流れが始まるのだそうです。

 米国でのインターネットへのシフトは、大きく5つの要素があると指摘しています。

『まず、市場がマス製品からライフスタイル別製品へと転換していること。次に、ターゲット消費者のメディア接触状況がテレビからネットへシフトしていること。3番目が、“CM飛ばし”などを含めて、情報洪水時代におけるテレビCMという手法への疑問がわき起こってきたこと。4番目は、テレビCMで投資対効果をきちんと説明できないこと。5番目は、視聴者が減りつつあるにもかかわらず、テレビCMのスポット単価が高騰してきたことです。』

 また、インターネット広告の中でもバナー広告のような一方通行のものは伸びず、ブログやSNSなどのクチコミ・マーケティングに移行していくのだそうです。これによって何が起きているかというと、

『従来の広告では、製品に対する期待を高めて販売につなげることを行ってきました。つまり製品やサポートに問題があっても伝えないことが前提になっています。ところが“消費者がメディアになった”時代では、現実の製品や広告のウソが簡単に他の消費者に伝わってしまいます。場合によっては、ウソを語った企業の批判がブログなどで一気に広がり、結果として商品が生産中止に追い込まれたりしています。』

 これまでは広告代理店などがテレビ・雑誌など複数のメディアにまたがってプロモーションを行い、ブームを作り、盛り上げてきました。大したものでなくても、ブームがブームを呼び、集客・実売ができました。しかしこれからは、SNS、ブログ、掲示板などで欠点やブーム作りの裏話がバラされ、盛り上がりにくくなります。

 広告がインターネットにシフトすることにより、その手法も、インターネットの急速な変化に合わせてどんどん変える必要があります。バナーや動画ではテレビ広告に比べて見劣りしていたインターネット広告が、ブログやSNSなどのクチコミ・メディアの登場で、テレビの敵となるレベルまで強力になる可能性がでてきました。

 お笑い番組、人気俳優・タレントを集めたドラマ、小学生レベルのクイズ番組、オカルト番組などは、これからもなくなることはないでしょうし、消費者のテレビ離れはゆるやかでわかりにくいでしょう。しかし、広告がテレビ離れしてしまうと、いくら視聴者が支持していても、その番組を続けることはできません。そういう時代がすぐそこまできているようです。

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コメント

参考図書
テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケィング2.0
http://www.amazon.co.jp/0c60ec0d3CM29Xca-0de0b983T4a06e42q09068Rd504dYcb08105f0de0fc0b10c60a30f30b02-0-Joseph-Jaffe/dp/4798111147

民放連のオエライさんも、どっかの会合で
「CMと番組は一緒に見るのがスジ」と
まるで広告代理店の奴隷のような発言を
なさるご時世。
これもCMとばしをやり易い録画視聴が普及
したのが原因でしょう。
韓流をデッテ上げてブームを煽るほど、最近
の広告代理店の影響力は大きくなっています。
この肥大した影響力が、少しは弱まってくれると
良いのですが。

投稿: SCREW | 2006.09.11 23:45

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