日銀が2006、7年の物価上昇を0.6、0.8%と予想
日銀から「展望リポート」が出ました。
経済・物価情勢の展望(2006年4月)
この中から物価の見通しを抜き出すと、
・消費者物価は、2006年度は0.6%、2007年度は0.8%と予想される。
・需要超過の状態になってきている。
・中長期的にみると、物価が大きく上昇するリスクを意識する必要がある。
といったところでしょうか。そして今後の金融政策の運営方針については、
『現時点では、無担保コールレートを概ねゼロ%とする期間の後も、極めて低い金利水準による緩和的な金融環境が当面維持される可能性が高いと判断している。そうしたプロセスを経ながら、経済・物価情勢の変化に応じて、徐々に金利水準の調整を行うことになると考えられる。』
です。つまり、0.6%、0.8%程度の物価上昇であれば、ゼロ金利をしばらく続けたあとで、状況を見ながら、少しずつ利上げを行うことになりそうです。
しかしある程度金利を上げると、国債価格の下落や財政負担が問題になってきますし、そんなにうまく物価が上がるかも疑問です。まずは今年いっぱい0.6%が続くか見極める必要があるでしょう。
27日の朝日新聞にあった、「06年度内の早期解除を示唆」というのはどのあたりに書いてあるのか、読み取れませんでした。誤報だったようです。
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