« 「市民メディア」は既存メディアにもブログにも2ちゃんねるにも負けている | トップページ | 検察100人動かして何も出てこなかった? »

2006.03.15

朝日新聞のウソ臭い「ライブドア個人株主被害」記事

 上場廃止決定で、マスコミがライブドア叩きを再開しています。その中で何だかおかしいと感じたのがこの記事です。
 ライブドア上場廃止 老後資金も投資、株主の悲痛な声(asahi.com)

 この中で、ライブドア株で損を出した3人の個人投資家の状況を紹介しています。

1.横浜市に住む50代の会社員

『定年後の生活に備え、超低金利の銀行に寝かせておくよりはと、2年前からネットで株式投資を始めた。LDの急成長ぶりに注目して財務諸表を調べた。堀江前社長の挑戦する姿勢にも好感を持った。昨年、堀江前社長が自民党の後押しで総選挙に立候補し、年末にLDが経団連への加盟を認められると、「LDが社会的に認知されたと思った」。数万株単位で買い注文を出した。』

 老後資金の運用は安全第一に、預金や国債などにするのが普通です。株、しかもライブドアなどのハイリスク銘柄を選ぶこと自体ヘンです。この会社員の責任は大きいでしょう。

2.東京都内の無職女性(79)

『東京地検の家宅捜索後、眠れない日が続いた。2月に売って500万円の差損が出ると、蓄えがほとんどなくなった。同居している息子家族のために自宅をリフォームするつもりだったが、できなくなった。』

 リフォーム資金を流用して全財産を株につぎ込むなら、なくなっても自業自得。誰も同情しません。

3.長崎県の50代の自営業男性

『LD株を約2万株購入。現在も保有しているが、含み損は800万円を超える。もともと高血圧だったが、LD株がストップ安だった頃には動悸(どうき)が激しくなり、一時は本気で死ぬことを考えた。「上場を許した東証や堀江前社長をかついだ政治の責任が問われないなら、我々個人投資家は市場から退場するしかない」』

 自分の判断の甘さを他人のせいにするよう人は株をやめたほうがいいでしょう。


 直感的に、この3つの記事は朝日の意図を反映した作り話ではないかと感じました。少なくとも取材を大幅に脚色している感じがします。
 知識がほとんどないような個人投資家が、ライブドアのようなマザーズ銘柄の、しかもファイナンスが主な収益源であるような不透明のベンチャーに大金を投じるでしょうか。

 この記事はライブドア株で個人投資家が損をしたのは、自民党、経団連、東証の責任であり、自己責任ではないことを主張しています。それを個人投資家の口から言わせるところに、ウソ臭さを感じます。

 こんな疑われるような記事を書く際には、「被害者の会結成式の会場で3人に話をきくことができた」など、ちゃんと取材したのであって捏造ではないことを説明すべきでしょう。

|

« 「市民メディア」は既存メディアにもブログにも2ちゃんねるにも負けている | トップページ | 検察100人動かして何も出てこなかった? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2104/9096387

この記事へのトラックバック一覧です: 朝日新聞のウソ臭い「ライブドア個人株主被害」記事:

» 株式投資初心者が失敗しないための5つの基本的な心構え [ホンネの資産運用セミナー]
ライブドア事件報道では、ライブドア株を大量に購入した被害者談が数多く掲載されている(参考:朝日新聞)。しかし、肝心の証券会社の販売方法や投資雑誌の掲載方法に対する批判や評価はほとんど行われていない。証券会社の営業マンに「言われるがまま」に投資するのではなく、投資家自身が自分で判断できるようにならなければ、今後も、第二、第三のライブドア事件は起こってしまう。結局、問題の構図は温存されたままだ。... [続きを読む]

受信: 2006.03.20 23:37

« 「市民メディア」は既存メディアにもブログにも2ちゃんねるにも負けている | トップページ | 検察100人動かして何も出てこなかった? »