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2006.02.25

東京地検特捜部の行き過ぎが心配です

 「闇の不正と闘う」という、東京地検特捜部・大鶴基成部長のメッセージが法務省のサイトにあります。

・裏の世界には悪質な犯罪が多い。特別背任、業務上横領、贈収賄、インサイダー取引、大規模な脱税など。
・真面目に仕事をしている一般の人々は憤慨している。
・このままにしておくと、社会の根幹に歪みを及ぼし、やがてはその土台を揺るがす。
・これらは法の網の目をかいくぐり、巧妙な隠蔽工作が行われている。
・素朴な正義感と、一般の人々の生活と利益を守るため、法律適用を多角的に検討し駆使する。

 といった内容です。
 ライブドアニュースでも、強制捜査の1週間後にこのメッセージに対する解説記事を書いています。
 「闇の不正と闘う」地検特捜部とは(LDニュース)

 リスクをおそれず、信念にしたがって「闇の不正」を摘発するのは非常に良いことだと思います。しかし、こういう考え方でライブドアを強制捜査したのであれば、ちょっと疑問があります。

 国民が期待しているのは、高い地位にある政治家、官僚、公務員、経済人の汚職・不正の摘発であり、堀江氏がそれにあたるとは思えません。
 100人体制での捜査のため、立花氏が指摘しているように、ロッキード事件、リクルート事件のように政界、経済界に広がっていく可能性もあるかもしれませんが、今のところそのような情報はありません。

 毎日新聞が「法務・検察幹部」のコメントを紹介しています。
 ライブドア:粉飾容疑立件も疑惑は依然、山積(Mainichi INTERACTIVE)

『影響力のある人間を逮捕して「この程度か」と世間に言われるようではいけない。逮捕されてしかるべき、と感じてもらえるまでやる義務がある』

 今のところ「この程度か」の段階でしょう。この記事によると、残りの容疑はインサイダー取引と脱税ですが、それでもまだ「この程度か」と言われると思います。そう言われたあと、検察が行き過ぎることがないか心配になります。

 最近の報道では、ライブドアの株主数が22万人もいて、被害を受けているとやたらと強調されているように思います。しかし、そもそもライブドア株は東証マザーズに上場されている、リスクが高く、常識的には一般投資家は避けるべき銘柄です。個人株主の被害を強調することで、強制捜査を正当化しようとする意図が見えます。

 いつまでたっても世論全体が堀江憎しにならないため、そうなるまで捜査を続けるのかもしれません。粉飾での逮捕で終わりかという情報もあったのですが、まだまだ相当長い間捜査が続きそうです。堀江氏は当分出てこれないのでしょう。

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