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2006.01.08

大前研一著「中華連邦」を読んで

 昔(2002年刊)買った本を読み返してみました。帯には『「チャイナ・インパクト」「中国シフト」に続く「中国三部作」の決定版!』とあります。このころは中国は無限に発展するようなイメージがありました。

 「中台統一は2005年か」という大前氏の予想は外れました。2002年のころは、中国が資本主義になるにつれて必然的に民主化し、台湾との違いがなくなり、自然と統一するという可能性を信じる人が多かったのでしょうが、いまはそんな人はいないでしょう。

 本の内容には興味深い記述が多くあります。

『 中国の軍隊は独立採算制になっていて~自分たちの手で資金を獲得しなければならない~主たるビジネスは武器輸出であり~アメリカににらまれて困るところに対しては、”下請け企業”として北朝鮮を使っている。』
『 インドをけん制するために、「敵の敵は見方」という形でパキスタンへの支援を続けている~危険な核技術やミサイル技術を提供しているわけだが~北朝鮮を通じて目立たないように行っているというのが外交専門家たちの常識となっている。』
『 中国はイスラエルを敵視しているエジプトに対して、ここでもやはり「敵の敵は見方」という意識でミサイル技術などの支援をしている~現実にはリビアがエジプトのリクエストを受けて、中国の斡旋によって(北朝鮮から)武器が輸出されているのである。』
『 中国自身が目立たないようになっているが、裏で仕切っているのはあくまでも中国、というのは定説だ。』

 これらを読むと、中国は反米ネットワークの黒幕であり、北朝鮮の親分ということになります。北朝鮮がやっている偽札、麻薬などの国家犯罪はどうなのでしょう。実は中国が裏でサポートしているのではないでしょうか。少なくとも事情は知っているはずで、黙認しているのでしょう。

 アメリカも日本もこの状況を認識しつつ、時間とともに北朝鮮の核も、中国の民主化も、北朝鮮、知的財産権などの問題も少しづつ着実に改善されることを期待していたはずです。

 しかし、現実には何も改善していません。それどころか軍備を急激に増強して日米に対抗するかのような態度をとっています。去年あたりから、日米が警戒を強めましたが、今年はさらにその動きが加速し、強硬な対抗策がでてくるのだと思います。

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