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2005.11.17

日米の対中政策に違い

 16日にブッシュ大統領が来日しました。
 17日の朝日社説「日米会談 同盟礼賛で済むのなら」はやっぱり批判中心の内容です。言っていることはおかしいのですが、批判の材料を必死に探したために、結果として興味深い情報を提供してくれています。

『でも、ことさら同盟を確認しあわなければならないほどの緊張はない。京都会談での首相の入れ込み方は異様でさえあった。~外務省の説明によると、実際の会談でも首相はこの持論をとうとうと展開したようだ。』

 小泉首相としては、今回の会談のテーマは対中政策ではなく、あくまでも日米関係の強化だったようです。

『中国をどう見るか。大統領に問われて首相は「日中関係はいろんな分野で強化されている」と述べた。』

 ブッシュ大統領としては、今回の会談で日本の対中観、対中政策を確認したかったのでしょう。これが一番気になっていたようです。しかし、小泉首相は質問に答えていません。大統領に歩調をあわせ、「中国も民主主義にして国民に自由を与えるべきだ」とか、「中国の独裁政権による軍備増強は脅威だ」などと答えるべきだったかもしれません。言ってはいけないことなのか、今はまだ言うべきことではないのか、判断があったのでしょう。

『訪日前のインタビューで、大統領は日本と中韓との関係悪化を憂えていた。』
『大統領は、米国のアジア政策について別のところで演説した。中国に民主化を促し、国際社会でより重要な役割を担ってもらおう。繁栄するアジア太平洋地域に米国は太平洋国家として参画していきたい。こうしたことを話し合うために、私はアジアにやって来たと。』

 ブッシュ大統領の言葉をそのまま受け取るならば、アメリカは中国がこのまま民主化し、自由な国になると信じており、それを促すために、今後も繰り返し、強く呼びかけるのでしょう。

 小泉首相の本音は違うかもしれません。中国の民主化・自由化はありえないと見通しているのかもしれません。このような反日国家は許せないと考えているのかもしれません。今後、中国に民主化・自由化の動きが起こった場合、アメリカは助けるかもしれませんが、日本は無視するかもしれません。

 この会談で、双方の対中政策に違いがあることがはっきりしたと思います。

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コメント

ブッシュ大統領の「中国をどう見るか」という問いかけに対する小泉首相の返答は、日本国内に見られる中国脅威論についての見解や日中の貿易関係、政治 安全保障についてまで言及しています。朝日の小泉が述べたとされる一文は冒頭の切り出しのみを取り上げているに過ぎません。朝日お得意の情報操作です。
 また「日米関係が良ければ良いほど、中国、韓国、アジア諸国をはじめ世界各国と良好な関係を築ける」との小泉発言に、ブッシュ大統領も 「よい考えだ。中国から見たら、よい日米関係があればこそ、中国は日米との関係も強化し、よいものにしなくてはと思うのではないか」と応じています。
 小泉の対中認識での政治 安全保障への言及では「中国がこの地域、国際社会で建設的なパートナーになるよう働きかけていくことが重要だ」と述べています。
 ブッシュ 小泉の対中認識に大きな違いはないとみてよいと思います。
 ゆうくんご指摘の日米の対中政策の相違は、日米の役割分担と考えてよいのではないでしょうか。世界最強の米国が、広島型原爆の1000倍の威力を持つ核弾頭240発を搭載した原子力潜水艦を、8隻(1920発)も使って中国近海を遊弋させるという政策から巨大経済国家日本の中国大陸への政治的な関与拒否まで、日米の幅広い対中政策が同じ対中認識のもと進められてゆくことの結果は 遠からずはっきりとした形を伴って表れてくるのではないでしょうか。

投稿: 案山子 | 2005.11.18 00:49

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