« 新憲法草案で改正発議要件を過半数に引き下げ | トップページ | 立花氏が麻生氏は「ポスト小泉から遠のいた」と予想 »

2005.10.31

森永氏が三位一体の改革を批判

 日経BPのSAFETY JAPAN 2005の森永卓郎氏のコラムの第4回です。
「大増税」とライフラインを切り捨てる「福祉カット」が始まる!~この国に生まれたる不幸を弱者が嘆く時代に~(nikkeibp)

 この中で森永氏は、自民党の総選挙圧勝により「増税」「インフレ」「戦争」の3つのリスクが高まったとしており、今回は「増税」に絞って論じるとしています。

 まず、公共事業が減っているのに赤字が増大し続けている原因として、独立行政法人の職員の給与が高くなっていることを挙げています。しかし、独立行政法人への補助金をカットせよとは言わず、増税は避けられないと結論づけています。

 次になぜか三位一体改革の批判になり、補助金カットを批判しています。しかし補助金カットは税源委譲とセットで地方が望んでいることであり、中央官僚が反対しているものです。なぜ森永氏が中央官僚の味方をするのか理解できません。

『こうした増税が進む一方で、福祉は一般財源化され、国が面倒を見ないという方向に向かっている。』
『三位一体改革にしても、結局は、何から何まで補助金をカットする話ばかり。しかも、カットの対象になっているのは、欠かせないものばかりなのである。』
『私は、こんな社会はおかしいと思う。機会の平等を確保するからこそ、活力ある社会となるはずだ。義務教育は国で責任をもってほしい。』

 意外にも森永氏は地方分権に反対のようです。福祉や義務教育はそれぞれの地方で行われるのですから、地方にまかせるのが合理的・効率的ではないでしょうか。

 「大増税」といっても景気が悪くならないようにゆっくりと行われるはずです。また、弱者はもともと税金をあまり払っていないのですから、影響は少ないはずです。「この国に生まれたる不幸を弱者が嘆く時代」が来るなんて言い過ぎでしょう。ではどの国に生まれたらよかったのでしょうか。

 森永氏は、とにかく国が面倒見なさいと、中央集権かつ大きな政府を主張しています。そうすれば弱者が幸福になるということなのでしょう。しかしそれで世界との競争に勝てるのでしょうか。

 今回の内容は、増税について論じると最初に言っているにもかかわらず、増税に向かうのはきわめて当然のことだと言うだけで終わらせ、タイトルにある「ライフライン」や「福祉」の話は無く、大きな政府でもうまくやっていけるという説明もありません。結局森永氏が何を言いたかったのかよくわかりませんでした。

|

« 新憲法草案で改正発議要件を過半数に引き下げ | トップページ | 立花氏が麻生氏は「ポスト小泉から遠のいた」と予想 »

コメント

> 弱者はもともと税金をあまり払っていないのですから、影響は少ないはず

こういう馬鹿をさらっと書けちゃうところが、低脳無教養な亜流デマゴーグの弱さだよね。
ネットではこういった二重三重の勘違い記事が複製されるから始末に負えないよ。
全部手直ししてやるのも手間だし、物価や生活費ってちゃんと所得に応じて変動するの?
とだけ書いとこう。
脳内言葉遊びだけじゃなく、(まあ引きこもりに外に出ろってのも酷だから)数字くらいきちんと実際に即していじってみな。

投稿: すべる杖 | 2006.02.14 12:25

 森永の頭の中だけに存在する想像上の生き物(経済)が繰り広げる荒唐無稽な現象です。
 彼は、堺屋太一や落合信彦のように作家に転身するつもりなのでは?本業で味噌をつけた場合のお決まりパターンですから。

投稿: 案山子 | 2005.11.03 00:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2104/6766858

この記事へのトラックバック一覧です: 森永氏が三位一体の改革を批判:

« 新憲法草案で改正発議要件を過半数に引き下げ | トップページ | 立花氏が麻生氏は「ポスト小泉から遠のいた」と予想 »