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2005.10.07

知財高裁が「見出しにも金を払え」と判決

 ニュース見出しの無断使用に賠償命令が下ったという記事が、多くのメディアで取り上げられています。

ネット見出し無断使用に賠償命令 著作権認めず 控訴審(asahi.com)

・著作権については否定
・使用差し止めも否定
・しかし限度を超えた無断使用には不法行為が成立するので、配信会社に賠償を命ずる
という内容です。

 見出しはニュースの内容を限られた文字数の中で表すものであり、かなりの創意工夫があることは理解できます。しかし同時に、見出しには記事を特定する「名前」の役割があると思います。見出し一覧がなくなってしまうと、何のニュースがあるのかわからず、ニュースは読まれません。このため、知財高裁では差し止め命令は行わず、賠償命令にしたものと思われます。

 各メディアの記事を読むと、読売側が勝訴したような印象を持ちますが、著作権も使用差し止めも認められず、請求した2480万円が約24万円(1カ月あたり1万円)と100分の1に減額されたわけで、必ずしも勝ったとはいえません。

 この判決のポイントは見出しが有料だと知財高裁が認めたことですが、その価格についてはかなり安く設定されてしまいました。

 安いとはいえ、見出し一覧が有料ですよと言われてしまうと、使うのをためらう人が多くなるはずです。

 各ニュースサイトにとっては、いくつかのサイトから1カ月1万円もらうより、見出しに限り自由に使わせ、あらゆるサイトに表示してもらって自分のサイトに誘導してもらうほうがメリットが大きいような気がします。もしかしたら、この判決で逆に困ってしまったかもしれません。

 このように落しどころを探るような判決ではなく、はっきりと差し止めを認めるか、あるいは、例えば、
「見出しとはそのニュースを特定する名前・記号であり、たとえ多大な労力や費用をかけたとしても、正しく使用されるのであれば、それを許容すべきである」
などと自由に使わせるか、どちらかに決める判決にすべきだったと思います。

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