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2005.08.13

立花氏が小泉人気でマスコミ批判

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」にまた政治関連のエントリがありました。立花氏が突然の小泉人気に動揺して、あたりかまわず批判の矛先を向けています。

海外メディアが伝えた小泉・郵政解散劇の評判(nikkeibp)

 まずは、小泉人気はメディアがだらしないからだと分析しています。

『人気が凋落しつつあるブッシュ、ブレアにくらべて、小泉首相の人気があまり落ちないのはなぜだろうか。要因はいくつもあろうが、私は大きな要因のひとつが、メディアの弱さだと思っている。』

として、小泉首相の毎日の会見を担当する記者を、

『「お前はアホか?」といいたくなるような愚劣な質問しかできない記者ばかり』

とアホ呼ばわりしています。

 その次は郵貯マネーの話に飛びます。アメリカの関心はこの一点だけだと強調しています。でもそれはそうでしょう。アメリカ人が郵便局を残すかどうかについて興味があるはずがありません。世界最大の国営銀行がマーケットの外で動いていると批判することは当然でしょう。

 このあとで突然、30年前の話になります。「日本のトップ官僚の最右翼的立場にある人」が、「立花さん、あなたは、日本の政治(政策)を動かしているパワーの中で最大のものは何だと思いますか?アメリカの意志ですよ。いかに政治力があろうと、アメリカの意志に反することをする可能性がある政治家は、絶対に総理大臣になれません」と言ったというのです。

 30年前の話を持ち出すこともどうかと思いますが、まるで日本で自由な選挙が行われていないかのような言い方です。日本はアメリカの意思で動き、その結果、「日本の国力、経済力は根こそぎ削がれることに」なったと言うのです。今の状態が根こそぎ削がれた状態なのでしょうか。

『日本の戦後の経済的成功を支えた国家体制=国家資本主義体制(1940年体制)の根幹部分は、世界最大の銀行たる郵貯などがかき集めた郵政マネーを国家が中心となって公共事業に投資して回転させていくという行為それ自体によって日本経済の根幹を支えていくという国家中心の資本主義体制にあったわけだ。日本の経済力をつぶそうと思ったら、この根幹部分をつぶすほかないと見抜いたアメリカのプレッシャーと願望と、たまたま郵政省と郵政族に深い恨みを持った、ちょっと頭の弱いポピュリスト政治家(小泉首相のこと)の望みが一致してはじまったのが、小泉改革の4年間とその頂点としての郵政民営化大騒動だったということではないのか。』

 立花氏は戦前の国家主義を支持しているようです。郵政マネーを国家が中心となって公共事業に投資して回転させていくことが、将来にわたって日本経済の根幹を支えていくと信じているようです。
 それにしても、首相に対して「ちょっと頭の弱いポピュリスト」はいかがなものかと思います。
 最後は、

『新しく小泉首相支持に回った人々にいっておきたいことは、国民の多くは熟考の上で小泉首相の支持にまわったのかもしれないが、その支持率アップの数字を見て、高笑いしているに違いない竹中大臣とその盟友のPR会社幹部がいるということをお忘れなくということだ。』

と捨てゼリフになってしまいました。「新しく小泉首相支持に回った人々」とは郵政民営化に賛成した朝日新聞のことでしょうか。

 メディアも国民も敵に回し、それでも自分が正しいと主張しています。「ひょっとしたら間違っているのは自分のほうでは?」などとは決して考えないのでしょう。

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コメント

 北区の住民さん、古過ぎます。昭和の臭いがぷんぷんします。「地主を殺せ」「打倒ブルジョア」と毛沢東や金日成にあこがれてシュプレヒコールをあげたくちですか。北朝鮮が日本人を拉致するはずが無いと信じて疑わなかったのではないですか?ほんとうは日本人や日本国が嫌いですね。嫉妬深い性格ですか?
 イチローが才能と努力で、年棒何億円稼ごうと 笑顔で拍手を送れませんか?

投稿: 文京区民 | 2005.09.16 09:10

立花氏の方が正しいですよ。小泉自民党は、選挙が終了するや、早くも大増税を打ち出してきた。マニフェストには何も触れなかったのに。これが姑息な自民党らしいやり方ですよ。その後は憲法改正ですかね。きっとあなたが好きな。大体、これまで、国を赤字にさせたのは誰か。もちろん、自民党ですよ。小泉はその時も自民党の議員でしたよ。マスコミが小泉大賛辞を繰り広げたのは、誰が見ても明確ですよ。特にみのもんた、テレ朝などはその典型ですよ。日本テレビ、フジテレビなどもはや論じるまでもない。あなたは、立花氏を批判している。それはそうでしょう、などといって。つまり、認めているわけですね。捨てぜりふ、といって、馬鹿にしたような物言いをする。民営化法案賛成のようですが、結局、形骸化した民営化しかできないでしょうよ。でないと、日本経済はたちまち破綻するでしょうから。すべて表面的に民営化したように見せるため。道路公団がその良い例ですよ。なんだかんだいいながら、必要もない高速道路は造られそうですからね。あなたのような金持ちはそれでもかまわないでしょうが。金持ちは日本が危なくなったら、逃げればいいのですから。

投稿: 北区の住民 | 2005.09.15 18:56

アメリカの意思に従って角栄批判を繰り広げた人間が何言ってるのかという感じです。

投稿: | 2005.08.13 21:49

 今回のソシオメディアポリティクスの白眉は「アメリカが首相を決めている。小泉もアメリカが首相に仕立て上げた」という主張でしょう。
 多少は記憶力があれば、そんなことはありえないことがすぐにわかります。01年の総裁選は世論が総裁を選んだようなものです。アメリカが日本の世論を誘導していたとでもいうのでしょうかね。イタリアのごとくメディア王が政界を牛耳るならそれも可能でしょうが。

投稿: Inoue | 2005.08.13 15:29

 「田中角栄研究」「共産党研究」「巨悪対言論」あたりの政治評論は優れた著作でしたが、最近の評論はかなり質が低いですね。
 理由は、足で稼ぐという、ジャーナリストの鉄則を忘れたからではないでしょうか。田中金脈問題で世に出たころの立花は、土地の登記簿を取りまくって所有権者の変遷から金の流れを追及したし、共産党研究では、文献資料だけでなく、生存する生き証人たちに話を聞いて回りました。
 学者ですら、ノーデータノーペーパーが原則なんです。よほど新しい分析ツールを使うのでない限り、既成のデータをいじくりまわすだけでは論文になりません。
 まず、立花は情報を収集するところからはじめるべきではないかと思う。

投稿: Inoue | 2005.08.13 15:27

立花隆の評論は「教えに忠実な信者」の物言いです。すでに「裸の王様」です。

 「共産党研究」でアリバイを用意した後、「宇宙」「脳」「臨死体験」「猿学」「環境ホルモン」「東大先端研」などで それぞれの専門家から基本的事実についての重大な誤りを 指摘され続けているにも関わらず それらを一切無視しながら、いろいろな意味でほとぼりを冷ましつつ ゲリラ的に、歪んだ非現実的世界観を振りまく努力を重ねている。

 彼の「アメリカ帝国主義」史観への異様な執着に対して ヒトラーの「ユダヤ人陰謀」史観に匹敵する執念を感じる、といっては言いすぎでしょうか。

投稿: 案山子 | 2005.08.13 12:30

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メディアソシオポリティクス38回  立花は陰謀論が好きな男だが、郵政民営化まで陰謀史観で説明してしまうのだからたまらない。  彼に言わせると、日本の首相を影で操っているのはアメリカであり、郵政民営化もアメリカが350兆円の郵便貯金を狙って、やらせているのだそうだ。  その根拠たるや、ひどいものである。 ・アメリカのメディアは郵便貯金の金の行方にしか関心がない ・日本の高級官僚に2回ばかり「日本の総理大臣はアメリカの意思で決まる」と言われた ・アメリカ政府の対日要求には郵政民営化が毎年... [続きを読む]

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