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2005.08.21

立花氏が怒らない国民を批判

 「立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」」に総選挙がらみのエントリが続いています。民主党の不人気に加え、期待していた自民党造反組の抵抗があまりにも弱いことにショックを受け、よせばいいのに苦手の経済政策批判を展開し、さらには国民をも批判しています。

日本経済まで「ぶっ壊す」小泉改革の幻想と実態(nikkeibp)

 まずは小泉政権の経済政策を批判しています。ただし、その批判は、
 ・景気政策などそっちのけで、銀行に不良債権処理を最優先ですすめさせた
 ・ゼロ金利で銀行に所得移転が行われている
 ・景気は、「回復基調」とはいうものの、足踏み状態をずっとつづけている
という、ありきたりのものです。

 つぎに小泉首相を支持する国民を批判しています。

『「改革には痛みをともないます」という掛け声をかければ、デフレ、ゼロ金利、リストラ、失業の増大という三重苦、四重苦を強いられている国民が、みんな「改革のために」と思って我慢してしまうというこの従順な国民たち!』

 国民といってもいろいろな人がいます。ローンのある人ならデフレは困りますが、現金を持っている人なら歓迎です。逆に、ローンのある人はゼロ金利歓迎ですが、現金を持っている人なら困ります。
 リストラ、失業はいつの時代でもあります。最近は失業率が低下しているはずです。企業収益が過去最高というニュースもよく見ます。それが個人にも波及しつつあるのではないでしょうか。

『最近の世論調査は、小泉支持の増大を伝えるものが多いが、リアルな選挙戦がはじまったときに、国民の圧倒的少数者しか関心のない郵政民営化の問題より、小泉改革の本当の現実のほうに多くの国民の目が向くようになり、小泉首相の願う方向の選挙結果に必ずしもならない、と私は希望的に観測している。』

 最後は「希望的観測」になってしまいました。読者は深い知識に裏づけされた新しい知見を読みたいのであって、単なる願望では困ってしまいます。もう少し読み応えのある内容にしていただきたいです。

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コメント

 立花氏は、解散直後の「メディアソシオポリティクス」で、民主党圧勝の選挙予想ばかりを引用して、「民主党政権か連立か」なんてことを書いてます。
 その日経ビジテックが読者に世論調査したら、民主党支持率が半減、自民党支持率が急上昇という結果が出ています。

 長年政治評論やってきた嗅覚はどうなったの?素人のオイラだって、民主党が惨敗することは予想できるよ。なにしろキャッチフレーズがいけない。

投稿: Inoue | 2005.08.29 21:29

 経済状況が非常によくないという認識は正しいですよ。ほとんどゼロ成長ですから。こんなことは戦後かつてなかった。「リストラ、失業はいつの時代もある」のは事実ですが、量的に多すぎるんです。失業率は戦後最高水準を維持していますし。小泉・竹中流の構造改革(ってなんだ?)では景気が回復しないことはすでに証明されています。4年やってうまくいかないなら、今後も決してうまくいかないでしょう。
「構造改革には時間がかかる」?
 経済には「期待」という要素があり、将来の状況改善が蓋然性をもって予測できれば、効果が実際に現れる前に、消費が増えたり企業が投資を始めたり株価が上昇したりして、先取りして動くものです。

 ただし、立花隆の「ゼロ金利は銀行への補助金だ」説はひどいです。自分のブログに書いたけど、参入規制も金利制限もない状況では、調達金利と貸し出し金利の差は銀行の正当な利潤を考えるべきでしょう。

投稿: Inoue | 2005.08.21 01:21

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