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2005.07.10

立花氏の民営化批判は問題のすりかえ

 「立花隆の「メディアソシオポリティクス」」に新しいエントリがでました。郵政民営化法案の衆議院可決がぎりぎりだったので、「これで小泉も終わりだ」とばかりにはしゃいでいます。

郵政民営化問題で現実味帯びる小泉首相の政治生命の終焉(nikkeibp)

『5票差の郵政民営化法案可決で、政界は一挙に政局ぶくみとなった。~そういうときに、小泉首相がサミット出席のため外国に行ったままという状況が、多分致命的なマイナス効果となって働く。~どんな政治巧者でも、現場に居合わせないと、状況コントロール能力が格段に落ちて、普通ならなんでもなくコントロールできる状況がコントロールできなくなってしまう。』

 田中角栄氏の失脚のときと同じだと言いたいようですが、果たして今の状況があてはまるでしょうか。

『小泉首相はそのような動きをおさえるために、帰国早々に電撃的な内閣改造に踏み切るのではないか。』

 4人更迭しましたから当然新しい人を任命するでしょう。立花氏はそれだけにとどまらず、大幅な内閣改造を行うと言いたいようです。しかし今の状況で大幅な内閣改造に何の意味があるのでしょうか。なにを根拠に田中氏と同じ行動をとると言えるのか説得力がありません。

『そうなるとマスコミには、小泉政治に対するカラ口の評価があふれだし、小泉評価は、「戦後最もすぐれた政治家」から、「戦後最低の政治家」へと一挙に大転落してしまうだろう。』

 マスコミが辛口の評価を行うと、小泉評価が暴落するのでしょうか。マスコミの力を過大評価しています。

『小泉首相がやろうとしていることは、それをバラバラ事件のごとく解体し、大きな肉のかたまりにして、「民間でできることは民間で」のかけ声とともに、周辺でハイエナのごとく舌なめずりして待っている、内外の金融資本に投げ与えてしまおうということなのだ。』

 この考えかたが完全にゆがんでいます。正当な対価で売却して国債償還にあてることがなぜわるいのでしょう。

『郵政民営化は国家の解体と切り売りに等しい』

 それはそのとおりです。小さい政府を作ろうとしているのです。なぜそれが良くないかを説明すべきなのに、それを全くしていません。

 立花氏の言い分は、
 ・郵貯と簡保は国民が長年にわたって営営と育てあげてきたものだ
 ・悪いのは郵政公社ではなく、大蔵省と自民党だ
 ・「竹中大臣のPR戦略文書」が大衆をバカにしている
というものであり、民営化や株売却自体の是非よりも、「他に悪いものがあるだろう」と熱心に問題をすりかえようとしています。確かに他に悪いものはたくさんあるでしょう。しかし、これはこれでやるべき事だと思います。

 「トンデモさん」ということらしいのでしかたがないのですが、このような文章を書き続けることにより、そんなもんかと思う読者も増えるのでしょう。困ったものです。

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コメント

立花君も過去の人に成ったのでしょう。情緒的反対が多くなって心配しましたが、貴殿のように考る人もいたと言う事に安心しました。小泉君の是非と民営化は別に考えてます。

投稿: 並木 | 2005.07.10 19:16

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