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2005.07.23

東アジアで冷戦が進行中です

 長谷川慶太郎著「中国「反日」の末路」を読みました。

『現在、東アジアでは、まだ「冷たい戦争」が続行している。』

という書き出しで、現在の中国情勢の分析をしています。この本によると、2002年に江沢民総書記がブッシュ大統領とテキサスの私邸で会談を行い、
・中国が事実上の冷戦の降伏をする
・中国は今後、共産党独裁をやめ、民主主義になっていく
・北朝鮮の問題は、中国主導のもとに解決する
ということで合意をしたようです。つまりこの時点でアメリカは、東アジアでの冷戦が終わったと判断したわけです。

 このことと、中国での市場経済の急速な発展とが重なり、誰もがそれを信じることになりました。6か国協議もアメリカが中国を信頼したゆえに始まったものでした。

 しかし、その後の6か国協議中断、北朝鮮の核武装宣言、中国の反日行動などからみて、中国は冷戦の降伏をしていないということがはっきりしました。あるいは、いったん宣言したけれども、その後の経済の好調さから思い直したのかもしれません。それでも結果として江沢民がブッシュをあざむいたことになりました。

『「冷戦の敵」のシンボルとしての「反日」』

 冷戦の敵はアメリカのはずですが、とても太刀打ちできないので、「反米」ようなスローガンを掲げることが禁止され、代わりに弱い日本を敵に設定したということです。

『表現を変えれば、「反日」を叫んでいる国は、この「冷たい戦争」で東側陣営にみずからが属していることを示す一種の「身分証明」に過ぎないのである』

 韓国はどうなのでしょう。国の体制は西側(民主主義)のはずですが、まるで東側(共産主義)陣営に属しているかのように見えます。

『最近では北朝鮮の思想的な影響下にみずからを組み入れることをためらわない韓国の指導者も、その類に属している。』

 今の政権がおかしいようです。しかし、それを選んだのは韓国民です。韓国が変わってしまったのかもしれません。

 将来的には東側陣営は敗退するでしょう。その後は今のロシア、旧東ドイツのように悲惨な結末が待っています。政治体制の崩壊だけでなく経済も破滅し、さらには民主主義や自由への適合不能により、将来にわたって混乱するでしょう。

 日本は西側陣営の一員として全力で冷戦を戦わなければなりません。そのための負担もかなりあるでしょう。しかし、その後は平和の配当を受け取ることができるはずであり、負担も報われるでしょう。

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コメント

「アジアが日本に屈する日―長谷川慶太郎の未来塾 」もお勧めですよ!

投稿: 印象派プログラマ | 2005.07.26 14:18

私も「反日」を読みました。長谷川氏は一貫して中国政府の政策の危険を指摘しています。それは南シナ海の西沙・南沙諸島・ミスチーフ環礁の占領でも明らかです。中国は外国に対し軍事力を行使することに躊躇しません。こんな国が平和国家などとうそぶいているのです。日本のマスコミは中国政府によって骨抜きにされました。中国の都合の悪いニュースはほとんど報道されません。したら記者が追放されるからです。中国が独裁国家であることさえ日本で言うのが憚られるようになっています。中国の情報統制は日本国内にまで及んでいます。長谷川氏は在日中国人や親中日本人に脅迫されたことを明言しています。今日、中国の妄言をそのまま信じている日本人が多いのは驚きです。

投稿: toujinbou | 2005.07.24 23:53

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タイトルが米中冷戦という、なんか凄いタイトルになってしまった。まぁ、いいや。 日 [続きを読む]

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