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2005.05.16

憲法擁護は現状維持の怠け者の結論である

「立花隆の「メディアソシオポリティクス」」では、今度は憲法について論じています。すでに2作書いており、まだまだ書くことがあるようです。

自民党改憲案に異議! 憲法は誰を縛り誰を守るのか (2005.05.09)
憲法第9条を死守して「崇高な理想」を貫け (2005.05.12)

憲法は単純に「最高法規」であり、それに違反する法令は効力を有しないということが重要なのだと思います。
歴史や条文の細かい解釈をくどくど言われても、普通の人、特に若い人には理解できません。条文を素直に読んで得られる意味が重要だと思います。

一番の注目点は9条の改正なのでしょう。

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

素直に読めば、戦争を放棄するのだから、当然のことながら戦力はもたず、侵略されそうになっても戦争しないということになります。今はいろいろな解釈をして自衛はOKということになっているのですが、憲法にこれだけちゃんと戦力を持たないと書いてあるのに、堂々と自衛隊法が存在するのは明らかに変です。

立花氏は、「壊れていない車は修理するな」と、今うまくいっているものは、いじる必要がないと言っています。しかしこの考え方は間違っています。現時点ですでに憲法と法律にずれがある壊れた状態です。また、どういう状態が「壊れている」のか、説明がありません。

また、「ものごとは何でも具体的に考える必要がある。」と言っています。それなら、「どこまでの戦力とどこまでの武力行使が許されるのか明確に規定すべきだ」というべきでしょう。

世論調査で改憲賛成が多数である結果に対しても、「だまされて~、法律に無知な人がそれだけ多いということだろう」と一般市民をバカにしています。

「法律を学んだことがない一般市民の大多数は、~すぐだまされてしまうわけである。」とまた一般市民をバカにしています。ライブドア評論を読んだ限りでは、立花氏はそんなことが言えるほど法律に詳しいとは思えません。

「今日の日本の政治的、経済的成功も憲法第9条のおかげ」なんてなぜ言えるのでしょう。アメリカの軍事力とみんなの努力でしょう。

「もしいま第9条を捨ててしまったら、日本は政治的にも経済的にも外交的にも苦境におちいることになるだろう。」は中国・韓国向けでしょうか。

立花氏の議論の目的は、とにかく憲法第9条を守ることであり、そのためにはどんなおかしな論理を展開してもよく、どんなに一般市民をバカにしてもいいと考えているようです。

もしかすると、改憲で戦後60年間の憲法論議や解釈改憲の歴史の知識がパーになってしまうので抵抗しているのでしょうか。だとしたら大変迷惑です。

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