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2005.04.14

立花隆の「メディアソシオポリティクス」にはがっかりしました

nikkeibpでの連載がすでに10回になっています。立花隆氏といえば「田中角栄研究」で田中首相を失脚させたジャーナリストとして有名です。その人が

政治、経済、社会的事件、国際問題、科学技術、文化(映画、文学、読書、ジャーナリズム、インターネット、風俗)などなど、そのときどきで、あらゆるものに筆を及ぼしたい

と書いているので読んでみたのですが、その内容は疑問だらけです。例えば第1回のこの部分、

「会社は誰のものか」に対する単純な答えは、「会社は株主のもの」であり、ライブドアの堀江社長はいつもそれを声高に主張している。西武の堤会長に問えば、彼もそう答えるだろう。そして、「株主はオレだ。だから会社はオレのものだ。文句あるか!」と付け加えるかもしれない。しかし、そういう堤会長に文句があちこちから出てきて、文句のほうに相当の理があることがわかってきたのが、西武問題の本質ともいえる。

文句があちこちから出てくるから問題なのではなく、株式公開しているのだから西武鉄道は堤会長のものではないというのが問題のはずです。考え方が変です。

ライブドアの堀江社長によるニッポン放送乗っ取り事件だ。それにソニーの首脳陣交代事件、西武鉄道の堤義明会長の転落~以上、三つの事件、いずれも下世話な意味で大変面白いから、その裏側とか、その後の展開の予測とか、いろいろ知りたくなる。

下世話な意味でというのが変です。それぞれ意味深いものがあると思います。

「連載第8回及び第9回の記事が再度公開になるまでの経緯について」を読んでいると、うんざりしてきます。

堀江社長の背後にヤミ金融につらなる闇の人脈がチラホラしている

と、「俺はみんなが知らない裏の世界を知ってるぜ」と、裏、闇に真相がありそうに見せようとします。本当にそんなに裏があるんでしょうか。ジャーナリストは裏情報を追い求める前に、その背景を理解すべきだと思います。基礎知識がないと結局怪しい情報に振り回され、ピント外れの記事になります。

結論は、ニッポン放送問題の裏にはハゲタカ外資がいて、それが黒幕であるということのようです。それを許した小泉政権がけしからんとも付け加えています。
しかし、外資というのは単に儲けたいがためにお金を動かしているのであり、それをいたずらに悪者扱いするのは考え方が非常にゆがんでいると思います。

新事実も他にない事件のとらえ方もなく、これまでのライブドア関連の報道を見てきた人にとってはほとんど役に立たない内容なのではないかと思いました。ちょっと残念です。

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