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2004.12.23

果たして「PC中心時代の終焉が始まる」のでしょうか

CNET Japan 森祐治さんのコラム「PC中心時代の終焉が始まる」を読みました。

IBMがPC事業をレノボに売却したことは、PCがIT産業の中核である時代が終焉を迎えつつあることを意味すると言っています。

果たしてそうでしょうか。

IBMの事業売却は、利益を最大にするという経営者の判断によるものです。PCがIT産業の中核にあり続けるかどうかは、技術やコストの問題です。したがって、両者は直接には関係ないはずです。

売却の理由をまとめると、
・PC事業単体の負債がかなりあり、なんとかしたかった
・利益がでないために全体の利益率を下げてしまい、株主からの評価が低くなる
・高く買ってくれる会社が現れた
・PCがコモディティ化し、他社PCをIBMのシステムに組み込んでも問題ない
というだけであり、ポストPCをにらんだ戦略などではないと思います。現時点でポストPCが存在しないのですから、あったとしても言い訳用の戦略だと思います。


森さんは、PCの後を継ぐものとして、CELLを挙げています。「サーバとPCを飛び越した各種アプライアンスが物理的ネットワークを介して直接的に協働することが可能」とのことですが、そんなにうまくいくのでしょうか。

PCとは、汎用コンピュータであり、CPU、プログラムメモリ、入出力装置を持つものと定義されます。現在のPCの優れている点は、キーボードやマウスなど使いやすい入力装置が自由に接続でき、大画面の液晶ディスプレイと、ウィンドウシステムが大量の情報を自由自在に表示できることです。

CELLでこれと同じことができるアプライアンスを作っているうちに、「これなら、売っているパソコンを買った方が早いよ」ということになってしまうような気がします。

数年前に、PCがすべてケータイに置き換わるというような話があったような気がしますが、結果はそうなりませんでした。まずはその判断ミスの検証からすべきです。それとも、未来を予測する人は過去のことは気にしないのでしょうか。

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